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マンションのトランクルーム収納術|0.6㎡に何を入れる・入れない

マンションのトランクルーム収納術|0.6㎡に何を入れる・入れない

※本記事にはプロモーションが含まれます。

この記事の結論

  • マンションに付いてくるトランクルーム(以下、附帯トランクルーム)は、家の外の物置です。新築701物件のうち面積を書いていた28物件の値を並べると中央値は0.6㎡で、幅60cm×奥行1mほどです。トランクルームに触れた39物件のうち空調を書いたのは1物件だけでした。
  • 向くのは「家の中に置きたくなくて、湿気と温度の変化で傷まない物」です。タイヤ、アウトドア用品、工具、ハードタイプのスーツケース、子どもの外遊び道具、クリスマスツリーのような金属や樹脂の飾りです。古新聞のように傷んでも困らない物なら、紙でもかまいません。
  • 読めた管理組合の使用細則1件と賃貸の管理案内1件に共通する禁止物は危険物と臭う物で、細則のほうは火気の使用と腐敗した物も禁じています。布団、衣類、革製品、本や写真、ひな人形、木の家具は禁止ではありませんが、湿気で傷みます。
  • 釘で棚を固定するのは、どちらの型でも個人では決められず、管理組合の手続きが要ります。置くだけのスチールラックで縦に使い、入らない大物はレンタルへ、傷む物は家に戻すか空調のある屋内型・宅配型のレンタルへ出します。

マンションのトランクルームは、入居した日から何気なく使っている人が多いと思います。玄関横や地下の区画に、家に入りきらない物を順に押し込んでいく使い方です。ただ、玄関横の区画は外廊下とほぼ同じ環境でほこりと温度変化があり、地下の区画は湿気がこもりやすい場所です。布団や本を入れるとホコリ臭やカビ臭が抜けなくなります。灯油は、細則が危険物を禁じていればそれに当たります。この記事は、国土交通省の標準管理規約と法令の条文、管理組合の使用細則と管理会社の案内、新築701物件の物件概要、知恵袋の相談22件と発言小町の投稿、レンタル収納172社の公式サイトをもとにしています。附帯トランクルームの広さ、見分け方、規約上の扱い、入れてはいけない物、入る量と入れる物、しまい方、足りない時の分け方の7つに分けて書きます。

目次

マンションのトランクルームは2タイプ

附帯トランクルームは、玄関横にある「玄関横タイプ」と、1階や地下にまとめてある「共用部集合タイプ」の2つです。外のレンタル収納と提携する形は建物の中に区画があるわけではないので、この記事ではお金の払い方と足りない時の行き先としてだけ触れます。

玄関横と共用部集合の2つ

分譲マンションのトランクルームに決まった定義はありませんが、この記事では住戸の外にあって自分だけが使える収納を指します。場所で分けると次の2タイプです。

タイプ 場所
玄関横(自分の部屋のそば) 玄関ドアの付近。パイプスペースなどと並んで共用廊下から出し入れする
共用部集合 エントランス近く、1階などの低層階、地下、別棟にまとめて置いてある
マンションのトランクルームは玄関横タイプ(共用廊下から出し入れ)と共用部集合タイプ(1階や地下にまとめて)の2つ

外のレンタル収納と提携するマンションでは、住人が提携先の料金を毎月払います。中身は一般のレンタル収納と同じなので、種類の違いは別の記事(トランクルームとは)を見てください。

新築701物件を数えると、0.5㎡未満が4割、1㎡以上は2割

新築の物件概要を数えると、附帯トランクルームの中央値は0.6㎡でした。数え方は次の通りです。当サイトは2026年9月3日に、SUUMOの新築分譲マンション一覧から701物件のページを保存しました。対象は首都圏・関西・中京・福岡・北海道など17都道府県で、各エリアの一覧を並び替えずに先頭から3ページ分までです。そこから物件概要の「トランクルーム面積」を書き出しました。

付いている物件は多くありません。紹介文か面積欄でトランクルームに触れていたのは701物件のうち39物件(5.6%)です。触れていない物件に無いとは言い切れませんが、売り文句になる設備を書かない理由は考えにくいので、実際もこの程度と見ています。賃貸も同じ日にSUUMOで「トランクルーム付き」に絞り込むと、東京23区・大阪市・名古屋市で0.4〜1.8%でした。部屋単位の件数なので分譲と同じ物差しではありませんが、目安にはなります。

面積が書かれていたのは28物件です。「0.54㎡〜1.03㎡」のような範囲は下限と上限の2つの値として数え、値は53個になります。その分布が次の表です。

広さ 件数 割合
0.5㎡未満 22 42%
0.5〜1.0㎡未満 19 36%
1.0〜1.5㎡未満 8 15%
1.5〜2.0㎡未満 2 4%
2.0〜3.0㎡未満 1 2%
3.0㎡以上 1 2%
新築マンション28物件・53値のトランクルーム面積の分布。0.5㎡未満22件、0.5〜1.0㎡19件、1.0〜1.5㎡8件、1.5〜2.0㎡2件、2.0〜3.0㎡1件、3.0㎡以上1件。中央値0.6㎡

中央値は0.6㎡です。「0.54㎡〜1.03㎡」のような物件を真ん中の値1つに置き換えて数え直すと中央値は0.68㎡で、どちらの数え方でも0.6〜0.7㎡に収まります。いちばん小さい2つは、ウエリス西宮甲東園の0.26㎡とライオンズ茨木総持寺の0.32㎡でした。いちばん大きいのはプレミスト京都松ケ崎の5.65㎡で、専有面積が最大159㎡ある大型物件です。平均と違って中央値は真ん中の1件を見るので、この1件には引っ張られません。

0.6㎡は、たとえば幅60cm×奥行1mの床で、畳1枚(約1.6㎡)の3分の1ほどです。知恵袋には2008年に「0.64平方メートルの棚も何もない高さのあるものですがとにかく使いにくいです」という玄関横の相談がありました。中央値とほぼ同じ広さです。

物件概要での書き方は、28物件中24物件(一部の住戸だけ含む型を含む)が専有面積に含めて書く型で、残り4物件は住戸面積と分けて書く型でした。パークホームズ東高円寺なら「専有面積70.71㎡、※専有面積にトランクルーム面積0.41㎡を含む」です。プラウドシティ門前仲町は「一部はトランクルーム面積0.44㎡を含む」と書いていて、付いている住戸と付いていない住戸が混ざっています。Brillia Tower千葉は「住戸面積72.01㎡、トランクルーム面積0.45㎡」と分けて書く型です。専有面積に含むかどうかは使用料に関わるので、下の「規約上は専有部分か、共用部分か」でもう一度出てきます。

空調があると書いた物件は1つだけ

39物件のうち「全戸に空調完備のトランクルームを設置」と書いたのはブランシエラ武蔵中原の1物件だけでした。ほかは「全戸玄関前に大型トランクルーム」「地下1階部分に全戸分のトランクルーム」のように場所を書くだけで、空調には触れていません。

玄関横タイプの多くは外廊下に面していて、温度と湿度は外とほぼ同じで、扉に通風孔があれば砂ぼこりも入ります。発言小町の2012年の投稿にある「鉄扉、コンクリむきだし」がその見た目で、部屋の延長というより、外廊下に置いたコンクリートの箱と考えるのが近いです。内廊下の物件は廊下の空調が効くぶん条件がよくなります。地下の共用部集合タイプは外気の影響こそ小さいものの、換気が弱いと湿気がこもり、知恵袋には水浸しの相談もあります(下の「傷むから向かない物」)。

鍵を渡された扉だけがトランクルーム。ほかの扉に物を入れない

玄関の横に並んでいる扉が全部トランクルームとは限りません。鍵を渡されて自分だけが開ける扉がトランクルームで、ほかの扉に物を入れてはいけません。

PS(パイプスペース)は給水管・排水管・ガス管を通すための空間、MB(メーターボックス)は電気・ガス・水道のメーターが入る箱で、住人以外(検針や管理の担当者)が開けます。どちらも住人が物を入れる場所ではありません。広さも似ていて、Theフローレンス鶴見町(広島)は「トランクルーム面積/0.80㎡ MB面積/0.70㎡」と、メーターボックスとほぼ同じ面積を並べていました。

間取り図で見分けるなら、トランクルームは「TR」と書く物件があります。Brillia Tower浅草柳橋の物件概要は「TR=トランクルーム(専用)」と注記し、バウス日暮里は間取りの末尾を「+TR」と表記していました。玄関前に宅配ボックスがある物件では、その扉も住人が開けるので、パークホームズ虎ノ門のように「TR/DB(宅配ボックス)」と併記された間取り図で自分の住戸がどちらかを確かめます。

共用部集合タイプは、区画番号と鍵で自分の区画が決まります。番号の無い通路や空き区画に物を置いてはいけません。

規約上は専有部分か、共用部分か。無料か有料か

専有部分は自分の持ち物として買った部分、共用部分は住人全員の部分です。答えを先に言うと、物件概要で専有面積に含めて売られている型なら月々の使用料はかかりません。共用部分の型は、全戸分あって専用使用の形なら使用料を取るかどうかが規約次第、全戸分なく使用契約で借りる形なら管理組合に月額を払います。どちらかは、そのマンションの管理規約で決まります。確かめる書類は、新築なら重要事項説明書と管理規約案、中古なら管理会社が出す重要事項調査報告書、入居後なら管理規約の専有部分の範囲と使用料の条項です。

2つの持ち方と外部提携

上で見た2タイプは「どこにあるか」の分け方でした。ここでは「誰の物か、お金を誰に払うか」で分けます。外部提携は附帯ではありませんが、比べるために表に入れています。

持ち方 お金 目印
専有面積に含む 使用料なし 売買契約書や物件概要の「専有面積にトランクルーム面積を含む」(新築28物件中24物件)。管理規約の専有部分の範囲にトランクルームや倉庫番号がある
共用部分を自分専用で使う 全戸分あれば専用使用の形が多く、使用料を取るかは規約次第。全戸分ないと使用契約で毎月払う 管理規約と使用細則の使用料の条項、重要事項調査報告書の「トランクルーム使用料」
外部提携(附帯ではない) 提携料金を運営会社に払う 運営会社との契約

専有面積に含む型は使用料こそゼロですが、付いていない住戸と比べると、面積ぶんだけ管理費と修繕積立金の負担割合が上がります。0.5㎡なら70㎡の住戸で0.7%ほどで、全戸に付いていれば差は出ません。この型は住戸と一体で売られているので、トランクルームだけを売ることはできません。知恵袋の2013年の相談でも、管理会社の答えは「居住スペースと切り離しての売却はできず」でした。

有料の場合の月額は物件ごとで、読めた資料には金額が書かれていませんでした。見る場所は上の表の書類です。

標準管理規約では共用部分が出発点。専有にするなら規約に書き足す

区分所有法の第1条は、構造上区分され、独立して「倉庫」として使える建物の部分を、自分の持ち物(専有部分)にできると定めています。第4条第2項は、その部分を規約で共用部分にできると定めています。独立した倉庫として使える造りなら、規約で共用部分と定めない限り専有部分にできます。そうでない造りなら最初から共用部分です。

国土交通省のマンション標準管理規約(単棟型・令和7年改正のコメント付き全文)で「トランクルーム」という語を探すと、別表第2に1回出るほかは、巻末に付いている重要事項調査報告書の様式の使用料欄に2回出るだけです。別表第2「共用部分の範囲」の第3項に「管理事務室、管理用倉庫、清掃員控室、集会室、トランクルーム、倉庫及びそれらの附属物」と、管理用の部屋と並んでいます。つまり標準の型では、建物内のトランクルームは共用部分です。一方で報告書の様式に使用料の欄があるということは、使用料を取るマンションを想定しているということで、有料の型は珍しくありません。

住戸ごとの物置を専有部分にするなら、第7条のコメントにある通り規約に書き足します。コメントは、専有部分として倉庫や車庫を設けるときは「倉庫番号を付した倉庫」「車庫番号を付した車庫」を規約に書き加える、と説明しています。専有か共用かは、たいてい分譲時に売主が作る最初の規約(原始規約)で決まっています。

共用部分のまま自分だけが使う権利(専用使用権)の対象を並べた別表第4は、バルコニー・玄関扉・窓枠・窓ガラス・1階の庭・屋上テラスの6つで、トランクルームは入っていません。共用部分の物置を自分だけが使う形は、標準の型にはありません。各マンションの規約は、2つのどちらかで書くことになります。1つは1階の庭や屋上テラスと同じ専用使用の形で、使用料を取るかどうかは規約で決めます(標準の型では1階の庭は使用料を取ります)。もう1つは第15条の駐車場と同じ「使用契約により使用させ、使用料を管理組合に納入する」形で、月額が要ります。読むべきは、自分の規約の専用使用の条項と使用料の条項です。

釘打ち・棚の固定はどちらの型でも管理組合の手続きが要る

共用部分に穴を開けるのは規約の「共用部分の変更」に当たり、個人では決められません。管理組合の承認(内容によっては総会の決議)が要り、通る前提で計画しないほうがよいです。専有面積に含まれる型でも、壁や床のうち躯体は共用部分で、コンクリートむき出しの区画では釘やビスはそこに打つことになるので、「専有部分の修繕等」として理事長の承認が要るのが標準管理規約の型です。

置くだけのスチールラックは、どちらの型でも造作(建物に固定する工事)にあたりません。選び方は下の「収納術」で書きます。

入れてはいけない物・向かない物

使用細則は管理組合の内部文書で、外からはほとんど読めません。分譲の細則は1件しか読めず、参考として賃貸の管理案内1件を添えています。2件に共通する禁止物は危険物と臭う物で、細則のほうはさらに火気の使用と腐敗した物を禁じています。禁止ではないが傷むのが布団・衣類・革製品・紙類・写真・木の家具で、理由は湿気です。玄関横なら外と同じ温度変化も加わります。灯油は、細則に「危険物」の禁止があればそこで決まります。

読めた細則の禁止物は危険物と臭う物。火気の使用と腐敗した物も

愛知県愛西市のスペリア佐屋の「マンション使用細則」は、トランクルームについてこう定めています。「一 喫煙をしたり火気を使用しないこと 二 危険物を保管しないこと 三 腐敗したものや悪臭を発するものを保管しないこと」。禁じているのはすでに腐敗した物ですが、腐りやすい物を長く置けば同じことになります。このほかに使用後の消灯についての項目もあるので、共用部にまとめて置くタイプの細則と思われます。玄関横タイプの細則は読めていません。ただ危険物と臭う物は、共用廊下に面した箱に置けば隣の住戸に及ぶので、細則に無くても入れない前提で考えます。

賃貸管理会社のモリモトクオリティが入居者に配る「住まいのガイド」は、賃貸ではこの案内が使用細則にあたる文書です。「トランクルームは各専有室と同じ扱いになりますので、その使用について管理会社は一切関知いたしませんが、その性格上、臭気のあるもの、危険物の持ち込みはお断りします」と書いています。「専有室」は借りている部屋のことで、中身は自己責任という意味です。

灯油は消防法より先に細則で決まる

自分のマンションの細則に「危険物を保管しないこと」があれば、灯油は消防法上の危険物なのでそこに当たり、判断はそこで決まります。読めた2件はどちらも危険物を禁じていました。細則の「危険物」は消防法の定義に限らず、カセットボンベ、スプレー缶、塗料、花火、バッテリーのような燃える物・破裂する物は含めて読むのが安全です。

知恵袋には2014年に「マンションのトランクルームに灯油を備蓄することをどう思いますか」という投稿があります。回答は「消防法に定める危険物取り扱いの指定数量以下であれば問題ありません」でした。灯油に限れば、家庭の備蓄の量で消防法の許可や市町村への届出が要ることはまずない、という点は合っています。回答が見ていないのはマンションの細則です。

傷むから「向かない」物。布団・衣類・革・紙・写真・木

モリモトクオリティの案内は「衣類、革製品、毛皮、書類、写真、貴重品等の保管には適しません。ご利用の際には、すのこや乾燥剤の使用をおすすめいたします」と書いています。すのこと乾燥剤を勧めているので、理由は湿気だと思います(記事では除湿剤と呼びます)。案内には無いものの、布団、ひな人形、本、木の家具も同じ理由で傷みます。これらは家の中に置くか、空調のあるレンタル収納に入れる物です。貴重品が入っているのは湿気の話ではなく、「管理会社は関知しない」とある通り、無くなっても傷んでも自己責任だからです。

知恵袋の相談と回答も、湿気で傷むほうに揃っています。ただし自分の荷物が傷んだという実体験の投稿はなく、見た・聞いた・予想の3つです。見たのは2016年の相談で、購入予定の中古マンションの地下トランクルームを自分で見て「かなりの湿気で水浸し」と書いています。聞いたのは2015年の回答で、バッグについて「カビて黒ずんだという話も聞きました」という伝聞です。予想は2013年の「お客様用の布団を布で包んで置きたい」という相談への回答で、半外部つまり玄関横のように外に近い場所を指してこう書いています。「半外部ならホコリ臭、地下ならホコリ臭+カビ臭が抜けなくなります」「玄関の隣など、屋外にドアがあるタイプなら間違いなく布団はNG」。

読めた範囲では布団や衣類を禁じる項目はありませんでした。細則が禁じていなくても、カビ臭くなったら困る物を入れる場所ではありません。

0.6㎡に何が入るか。入れる物リスト

上の「広さ」で引いた2008年の相談と同じ0.64㎡なら、棚なしで天井まで積んで衣装ケース16個か、みかん箱18〜27箱です。衣装ケースは大きさの単位で、中身が衣類なら向かない側です。工具や外遊び道具を入れる箱として数えてください。

0.5〜1.0㎡に入る量

当サイトは、別の記事で家電と寝具と箱のメーカー公表寸法を集めています。それを使って、附帯トランクルームの広さに何個入るかを計算しました。洗濯機とマットレスは大きさの物差しとして載せていて、入れる物ではありません。形は正方形に近い場合と、幅60cmの細長い場合の2通りです。玄関横タイプはパイプスペースと並ぶ位置にあるので幅が取りにくく、知恵袋の相談も「高さのあるもの」と書いています。迷ったら細長型の数字を見てください。棚は無し、積めるのは衣装ケースとみかん箱だけ、天井高2mの前提です。扉の幅や柱の出っ張りは考えていないので、実際はこれより減ります。

品目(寸法) 0.5㎡ 正方形(71×71cm) 0.5㎡ 細長(60×83cm) 0.64㎡ 正方形(80×80cm) 0.64㎡ 細長(60×107cm) 1.0㎡ 正方形(100×100cm) 1.0㎡ 細長(60×167cm)
衣装ケース(39×53×23cm、8段積み) 8個 16個 16個 16個 16個 32個
みかん箱(41×31×21cm、9段積み) 18箱 18箱 18箱 27箱 54箱 45箱
洗濯機・縦型8kg(59.9×63.5cm) 1台 1台 1台 1台 1台 2台
マットレス・シングル(97×195cm、厚み21cm) 入らない 入らない 入らない 立てて2枚 立てて4枚 立てて2枚
自転車27インチ(184.5×58cm) 入らない 入らない 入らない 入らない 入らない 入らない
幅60cm×奥行100cm(0.6㎡)の物置に床置きで入るのは、衣装ケース16個、みかん箱18〜27箱、縦型洗濯機1台のいずれか

0.6㎡前後は、洗濯機なら1台で埋まります。0.5㎡未満の区画は、細長型で奥行80cm弱です。衣装ケース1列8個、みかん箱18箱が上限の目安です。入るかどうかと、傷まずに持つかどうかは別で、マットレスは立てれば入っても寝具は「向かない」側の品目です。

向く物のリスト

家の中に置きたくない物のうち、外の物置に置くのは次の通りです。

  • タイヤ(スタッドレスと夏タイヤの入れ替え)
  • キャンプ用品、スキー・スノーボード、釣り道具。ゴルフはクラブは向くが、合皮のバッグはカバーをかける
  • 工具、脚立、園芸用品
  • クリスマスツリーのような、金属や樹脂でできた季節の飾り
  • 子どもの外遊び道具、三輪車
  • ハードタイプのスーツケース
  • 回収日までの古新聞や段ボール、洗って乾かした資源ごみ(傷んでも困らない紙。長く置くと虫の住処になる)

タイヤはゴムと金属なので湿気では傷まず、日が当たらない分だけベランダより条件はよいです。知恵袋の2015年の回答が挙げた「スポーツ用品、キャンプ用品などのアウトドアグッズ、古新聞、きれいに洗ったプラスチックゴミ、子供の外遊びグッズ」とも重なります(タイヤ自体には触れていません)。

自転車は入らない前提で考える

全長184.5cmの自転車は、幅60cmなら奥行185cm、つまり1.1㎡が要ります。1.0㎡未満の41個(77%)には入らず、1.0〜1.5㎡の8個も奥行が185cmに届かなければ入りません。立てれば高さは2mに収まりますが、壁のフックは釘打ちになるので使えず、床置きのスタンドで自立させても、その前に置いた荷物を毎回どかす形になります。実用上は入らない前提で考えます。

収納術。棚は置くだけ、床から浮かす、密閉しない

附帯トランクルームで効くのは、置くだけのスチールラックで縦に使うこと、荷物を床と壁から離すこと、ビニールで密閉しないことの3つです。出し入れの頻度で上下と前後を分けます。タイヤを入れる区画だけは、ラックをあきらめる配置になります。

置くだけのスチールラックで縦に使う

棚が最初から付いている物件もありますが、無ければ置くだけのスチールラックを使います。玄関横タイプは幅が取りにくく高さがある形なので、床面積より高さを使います。壁に固定しないラックなら、共用部分扱いでも造作にあたりません。市販のスチールラックには幅45cmや50cm台の細いものがあるので、中で組み立てる前提で、扉の内寸より数cm小さい幅を選びます。ラックは奥の壁に寄せてよく、離すのは荷物のほうです。棚板の上で手前に寄せれば、床と壁の両方から離れます。棚板の高さは、みかん箱(高さ21cm)か衣装ケース(高さ23cm)が2段入る50cm前後で揃えると、箱の種類を変えても使い回せます。

タイヤを入れる区画はラックを置かない

まず、扉の内寸と区画の幅の小さいほうと、タイヤの外径を測ります。乗用車のタイヤは外径が60cm前後かそれ以上の物が多く、幅60cmの区画では外径が幅に収まらないことがよくあります。外径が収まるなら、奥にすのこを敷き、立てた状態で奥行方向に4本置きます。幅195mmのタイヤなら約80cmです。収まらないなら、外径を奥行方向に向けて幅方向に立てて並べ、幅60cmなら幅195mmが3本、4本目はその上です。幅60cm×奥行1mの区画にタイヤ4本を入れると残りは20cm前後なので、ラックは置けません。寝かせて4本積む(高さ約80cm)なら上に板を渡して箱を載せられますが、立てた場合は手前や上の空きに軽い物を置く程度です。

床から浮かす・壁から離す・ビニールで密閉しない

コンクリートの床と壁は結露しやすい面です。すのこと除湿剤は賃貸の管理案内も勧めていて、荷物を壁から数cm離すのも結露を避けるためです。

管理案内が触れていないのが「密閉」です。どうしても木や布の物を置くなら、ビニール袋で密閉するのは逆効果です。知恵袋の2011年の相談「玄関横(戸外)のトランクルームに木製のベビーベッドを置きたい。ビニール袋で密閉して置いても湿気で傷むか」への回答はこうでした。「密閉といっても真空パックにするわけではないでしょうから長い期間には外から湿気が入ります。むしろ乾燥した時期にもその湿気が籠もるので却って悪いくらいでしょう」。ビニール袋は湿気を通しにくい代わりに、入った湿気を逃がしません。ほこりよけのカバーをかけて風を通し、除湿剤を季節ごとに交換するほうが持ちます。

よく使う物を下と手前に。中身は年2回見る

ラックの上段に年1〜2回の物(季節の飾り、キャンプ用品)、下段とラック手前の床に毎週出し入れする物(子どもの外遊び道具、三輪車、資源ごみ)を置きます。スキー板のような長い物は壁際に立てます。長く置いた物は変色や変形が起きるので、賃貸の管理案内も定期的に中身を確認するよう書いています。タイヤの入れ替えの春と秋に、ついでに全部出して床を拭く、くらいの頻度で十分だと思います。

マンションの物置で足りない時。附帯に残す物・家に戻す物・外に出す物

区画の中に収まる量だけを入れるのが前提です。共用部集合タイプの通路や、玄関横タイプの扉の前の共用廊下に物をはみ出させてはいけません。消防法第8条の2の4は、廊下や避難口に邪魔な物を置かせないよう建物の管理側に義務づけていて、管理組合や管理会社はこれを根拠に撤去を求められます。賃貸の管理案内も、通路に家具や段ボールを放置することは消防法上禁止と書いています。

収まらないなら、外のレンタル収納に出すのは「附帯に入らない大物」と「附帯だと傷む物」です。附帯は家の外の物置、空調のある屋内型や宅配型のレンタルは家の延長として使い分けます。宅配型は、箱ごと預けて配送で出し入れする型です。外のレンタル収納と提携するマンションなら、まず提携先の料金と空調の有無を確かめ、条件が合わなければ一般のレンタル収納と比べます。

残す物・戻す物・出す物

区分 理由 行き先
入らない 自転車、大型テント 0.6㎡に入らない 屋外型のレンタルでも可。1.5帖以上
入らないうえ傷む ベッドフレーム、木製の家具 0.6㎡に入らず、木は湿気で傷む 屋内型のレンタル1.5〜2帖
傷む 布団、季節の衣類、本や書類、写真、ひな人形 附帯では傷む 家の中に戻すか、空調のある屋内型か宅配型。布団と衣類だけなら1帖
残す タイヤ、アウトドア用品、工具、ハードのスーツケース、子どもの外遊び道具、季節の飾り、古新聞 傷まず、附帯に入る 附帯
附帯トランクルームに残すか外に出すかの分岐。0.6㎡に入らない物は外の1〜2帖へ、入るが湿気で傷む布団・衣類・本・写真は家の中か空調のあるレンタルへ、傷まないタイヤ・工具・スーツケースは附帯に残す

帖数は家財の寸法から計算した別の記事の値で、1帖(畳1枚、約1.6㎡)は附帯の中央値0.6㎡の2.7倍です。判断が要るのは「傷む」の行で、附帯に無い空調をレンタルで補う使い方です。レンタル収納172社の公式サイトを当サイトが保存したところ、空調・除湿・換気のいずれかを書いていたのは74社で、半分に届きません。傷む物を出すなら、空調と書いてある区画を選んで確かめます。

よくある質問

マンションのトランクルームと、借りるトランクルームは別物ですか?

はい、別物です。この記事で扱ったのは、玄関横や共用部に付いてくる物件の設備のほうです。運営会社と契約して部屋やコンテナを借りるレンタル収納は、料金も広さも空調も物件の設備とは別です。

布団は入れられますか?

読めた細則と管理案内の2件はどちらも布団を禁じていませんが、玄関横タイプは外廊下に近い環境で、上の「傷むから向かない物」で書いた通り湿気で傷みます。どうしても入れるなら、圧縮袋をやめて通気するカバーにし、除湿剤を季節ごとに替え、使う前に干す前提です。

タイヤは入れてよいですか?

細則の禁止物に入っておらず、湿気でも傷みません。入るかどうかは外径次第で、幅60cmの区画では収まらないことがあります。置き方は上の「タイヤを入れる区画はラックを置かない」を見てください。

棚を付けてもよいですか?

置くだけなら造作(建物に固定する工事)にあたらず、読めた細則には棚の項目がありませんでした。壁や床に釘やビスで固定するのは、どちらの型でも個人では決められず、管理組合の手続きが要ります。固定したい時は管理規約と使用細則を先に読んでください。

有料になることはありますか?

あります。全戸分がなく共用部分の区画を使用契約で借りる型では、毎月の使用料を管理組合に払います。金額は読めた資料に書かれておらず、マンションごとです。入居後なら管理規約の専用使用と使用料の条項、購入前なら新築は重要事項説明書と管理規約案、中古は重要事項調査報告書で見ます。

まとめ

附帯トランクルームは家の外の物置です。中央値0.6㎡、空調を書いた物件は39物件中1つで、湿気と温度変化で傷まない物だけを入れます。読めた細則1件と管理案内1件はどちらも危険物を禁じていて、自分の細則に同じ項目があれば灯油はそこに当たります。

何気なく使ってきた区画でも、まず管理規約と使用細則でトランクルームの条項を読み、次に今の荷物を「附帯に残す・家に戻す・外に出す」の3つに分けてください。外に出す物が1帖に収まるかどうかは、家財の寸法から計算した別の記事で確かめられます。

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