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この記事の結論
- 自宅に置けないバイクの保管先は、屋外に置かれたバイク専用コンテナが本命です。今回調べたバイク向け50物件の月額は中央値(真ん中の値)で1万円、うち専用コンテナ34物件だけなら10,350円でした
- ビルの中にある屋内型トランクルームには、約款でバイクを入れられません。屋外のコンテナでも無断では入れられず、会社の許可や事前の申告が要ります
- 屋根なしの区画貸しなら月3,200円からあり、よくある値段は5,500円ほどです。コンテナとの差はおよそ月5,000円で、この差額が雨風をしのぎ盗難に備えるための値段です
- バイクを保険の対象外とする会社があります。盗まれても補償が出ない前提で、鍵を厚くして選ぶことになります
マンションの駐輪場にバイクは置けないと言われた。家の前に停めていたら、そのうち盗まれないか心配になってきた。バイクの置き場所は、買ったあとに困ることが多いです。車と違って、バイクは保管場所を決めなくても買えてしまうからです。この記事では、自宅の外でバイクを保管できる場所を、当サイトが20エリアの調査で集めた料金と、各社の約款の条文を手がかりに、1つずつ確認していきます(調査日は2026年8月28日)。
バイクの保管先は5つ。本命は屋外のバイク専用コンテナ
自宅の外にバイクを置ける場所は、月極のバイク駐車場(屋根なしの区画)、バイク専用コンテナ、ふつうの屋外型コンテナ、屋内型トランクルーム、実家や知人の土地の5つです。このうち、値段と、雨風・盗難への強さのバランスで本命になるのは専用コンテナです。
なぜ先に本命を言ってしまうかというと、5つのうち2つは最初から選べないことが多いからです。屋内型トランクルームは、ほとんどの会社が約款でバイクの持ち込みを禁じています(理由はこのすぐあとで、実際の条文を引きながら見ます)。実家や知人の土地は、頼れる先がある人にはいちばん安い方法ですが、探して見つかるものではありません。残る3つの比較になります。
| 保管先 | 月額のめやす | 雨風 | 盗難対策 | 出し入れ |
|---|---|---|---|---|
| 月極のバイク駐車場・区画貸し(屋根なし) | 3,200円〜(今回調べた9物件で中央値5,500円) | 濡れる | 施錠は自前 | そのまま乗り出せる |
| バイク専用コンテナ | 5,900円〜(34物件で中央値10,350円) | 守られる | 箱ごと施錠 | スロープで出し入れ |
| ふつうの屋外型コンテナ | 2帖で中央値16,500円(当サイト367店の調査) | 守られる | 箱ごと施錠 | スロープは別途。バイク可の確認が必要 |
※月額は2026年8月28日に各社の公式ページで確かめた値段で、キャンペーンで安くなった値段ではなく通常の値段で載せています。区画貸しと専用コンテナの物件数・中央値は、この記事の後半で見る50物件の集計から抜き出した数字です。ふつうの屋外型コンテナの相場だけは、当サイトが広さ別に集計した別の調査(367店)の中央値です。

表の3つの違いは、つまるところ「屋根と鍵にいくら払うか」です。屋根なしの区画は、雨はカバーで防ぎ、鍵も自分で用意する前提の場所です。専用コンテナとの差は月5,000円ほど。年にすると6万円で、カバーとチェーンロックで済ませるか、箱ごと借りるかの分かれ目になります。雨ざらしを避けたい、盗難が心配、という理由で探し始めた方の本命も専用コンテナです。実際の値段は、この記事の後半でまとめて見ていきます。その前に、屋内型がなぜ選べないのかを説明しておきます。
屋内型トランクルームにバイクを入れられない理由
ビルの中の屋内型トランクルームにバイクを入れられるかというと、答えはノーです。各社の約款が、禁止する物のリストに「引火しやすいもの」と「エンジンの付いた車両」の両方を挙げていて、バイクはその両方に当たるためです。
たとえば加瀬倉庫のトランクルーム約款で、禁止リストの車両の項目は「原付バイク・自動二輪全て」から始まります。見落としやすいのはこの項目の最後で、「及び左記物品の原動機付の一部」とあります。車体だけでなく、エンジンやタンクといった部品も持ち込めないという意味です。ハローストレージの約款は品名を並べる代わりに、ガソリン・シンナー・火薬といった引火しやすい物をまとめて禁止しています。タンクにガソリンの入ったバイクは、このくくりに当たります。
屋外のコンテナなら入れられる。ただし無断ではなく許可制
では屋外のコンテナならどうか。ここは会社ごとに条件の決め方が違います。収納ピットの利用規約は、危険物の禁止を定めたうえで、こう続けます。「屋外コンテナ等のうち当社が指定する特定の収納スペースを利用する場合、その車体に組み込まれた状態の燃料及びバッテリーを有する自動二輪車等に限り、収納できるものとします」。

この条文のポイントは2つです。まず、入れてよいのは会社が指定した場所だけ。次に、許されるのはタンクに入った状態のガソリンまでで、同じ規約が「携行缶等による燃料単体、または取り外した状態のバッテリーの保管は…引き続き固く禁止します」と念を押しています。バイク本体は条件つきで認めても、予備のガソリンは絶対に認めない、ということです。
ハローストレージの場合は、屋外型のうちバイク保管が認められた一部の物件に限られ、利用者が誓約書を出す形です。セイワ地研(札幌の会社です)の約款には「自動二輪(事前申告の場合は除く)」とあり、先に申告すれば入れてよい、と読める条文です。誓約、指定、申告と形は違っても、「黙って入れるのはだめ、断ってから」という点は共通しています。ふつうの屋外コンテナを借りてバイクを入れるつもりなら、契約前にその物件でバイクの申告ができるかを確認することになります。なお、最初からバイク用として貸し出されている専用コンテナは、バイクを入れる前提の契約なので、この確認は要りません。
禁止されている物を黙って入れた場合は、予告なしに契約を解除され、荷物を運び出される定めが各社の約款にあります。禁止されている物の一覧は別の記事にまとめてあります。
バイク向け物件の月額。50物件を数えると中央値1万円
バイク向け物件の値段の話に入ります。当サイトは2026年8月28日に20エリアのトランクルームを調べ、その中から名前に「バイク」の付く物件のうち、公式サイトに月額が書いてあった50物件の料金を集めました。月額の中央値はちょうど1万円。安い側の4分の1は8,000円以下、高い側の4分の1は14,300円以上でした。
タイプごとに分けると、値段に差がつく理由が見えてきます。
| タイプ | 物件数 | 月額の幅 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 屋根なしの区画貸し(ハローバイクパーキング) | 9 | 3,200〜15,000円 | 5,500円 |
| バイク専用コンテナ(ハローバイクボックス) | 34 | 5,900〜18,500円 | 10,350円 |
| その他(独立系や、上の2タイプ以外の商品) | 7 | 8,800〜39,000円 | 12,100円 |
※50物件のうち45がハローストレージの物件です(「その他」の行にも同社の別タイプが2件入っています)。同社は全国に物件が多く、料金がページにはっきり書いてあるぶん、今回の集計はどうしても同社の物件に偏っています。業界全体の相場ではなく「公式サイトで値段を確認できた物件の実例」として読んでください。

ハロー以外の実例も見てみます。加瀬倉庫の「バイクヤード」は川崎・平塚で3,080〜22,330円(広さ1.4〜2.1帖)、マリンボックス(平塚)のバイクボックスは月額12,000円です。この2社は料金の載せ方が他と違い、同じ条件で並べられないため50物件の集計には入れていません。加瀬は下は3,080円、上は22,330円までと、表の専用コンテナよりさらに幅が広めです。キャンペーンで「3か月1,000円」のような表示もあるものの、この記事に載せた数字はすべてキャンペーン適用前の通常価格です。
同じ物件でも「上段」は安い
値段のばらつきには理由があります。たとえばユアスペースの「ユアバイク」は、同じ物件で上段6,600円・下段9,900円と3,300円の差がありました。2段式のコンテナで、上段はラダー(はしご状のレール)で車体を上げる手間があるぶん安くなっています。毎週乗るバイクで上段を選ぶと、出すたびに力仕事です。値段の差は、出し入れの手間の差だと思って見てください。
スロープが付いているとは限らない
もう1つ、見ておきたいのがスロープです。加瀬倉庫の物件ページには「通常のレンタルボックスにはスロープは付属しておりません」という注意書きがあります。バイク専用のコンテナにはスロープや固定用の金具が付くのが標準ですが、ふつうの屋外コンテナをバイク用に借りる場合、地面からコンテナの床までバイクを上げる道具は自分で用意することになります。専用コンテナとふつうのコンテナで迷ったら、月額と一緒にスロープの有無を見比べてください。
ここまでの値段はバイク向け物件の話です。契約時には月額のほかに事務手数料などの初期費用もかかります。荷物と一緒に預ける広い部屋を考えている方も含めて、広さごとの相場と初期費用の内訳は別の記事にまとめてあります。
都心ほど見つからない。20エリアで数えた供給の偏り
値段はわかりました。次の問題は、そもそも近所にあるかどうかです。当サイトの20エリア調査で「バイクコンテナ」の検索で見つかった店を数えると、意外なことに、都心より地方の街のほうが多いという結果でした。多い順に、姫路21店・松本21店・宇都宮19店。少ない側は新宿5店・中野0店です。
トランクルーム全体の店数は逆です。東京23区には世田谷105店・江戸川108店など100店を超える区があり、姫路49店・松本43店の倍以上です。荷物を預ける場所は都心ほど多いのに、バイクを置ける場所は都心ほど少ない。バイク用のコンテナは土地に箱を置く商売で、地価の高い駅前には置きにくいからです。
| エリア | トランクルーム全体 | バイクの検索で見つかった店 |
|---|---|---|
| 姫路市 | 49店 | 21店 |
| 松本市 | 43店 | 21店 |
| 宇都宮市 | 63店 | 19店 |
| 世田谷区 | 105店 | 13店 |
| 新宿区 | 88店 | 5店 |
| 中野区 | 54店 | 0店 |
※2026年8月28日の地図検索の結果です。「見つかった店」はバイク保管をうたって地図に出てくる店の数で、全店がバイク可と確認できたわけではありません。

都心にお住まいなら、自宅の徒歩圏だけで探すと候補がほとんど出てこないことが多いです。ふだんバイクで通る道沿い(通勤経路の途中や、よく走りに行く方向へ出る道の途中)まで広げて探すと、候補は増えます。週末しか乗らないなら、電車で2駅先のコンテナという選び方もできます。毎朝乗るなら、多少高くても歩ける距離を優先したほうが、乗る回数を減らさずに済みます。それでも専用コンテナが見つからないときは、運営会社に「バイクを入れたい」と伝えて許可をもらい、ふつうの屋外コンテナに入れる方法もあります。荷物と一緒に置きたい場合も、このふつうの屋外コンテナを選ぶことになります。
借りる前の確認は6つ。物件ごとに答えが違う
最後に、契約の直前で確認しておきたいことです。ここまで見てきたとおり、バイクの扱いは会社ごとどころか物件ごとに違います。たとえばハローストレージの札幌のある物件ページには「※こちらの物件はバイクを収納することができません」と書かれていました。バイクの可否をはじめ、細かい条件は物件ページごとに書かれています。同じブランドの屋外コンテナでも、物件によっては不可なわけです。
確認するのは次の6つです。
- その物件がバイク可か: ブランドではなく物件ごとに確認します
- 許可・申告の手続き: 誓約書(ハローストレージ)、事前申告(セイワ地研)など、会社ごとに手続きが違います
- スロープ・ラダー(はしご状のレール)の有無: 付属しない物件では自前で用意することになります
- 保険が効くか: このすぐあとで説明します。バイクは対象外の会社があります
- 解約のときの費用: セイワ地研の特約では、バイク保管の人は解約時に清掃補修費4,000円(税別)がかかると書かれています。オイル染みの掃除代です
- 上段か下段か: 2段式の上段は安いぶん、出し入れに手間がかかります
保険の条文は「バイクは対象外」と書いてある
6つのうち、いちばん見落としやすいのが保険です。ハローストレージの約款は、屋外型にバイクを入れる特別許可の条文の中で「本約款第18条に定める保険の対象外であり、別段の取り決めがない限り、保険は付されないものとする」と定めています。収納ピットの保険の案内も、保険が下りない物のリストに「自動車、バイク」を挙げています。
つまり、盗難や火災に備える動産保険が、バイクには最初から掛かっていない契約があります。しかも補償が付く場合にも上限があります。約款で上限額を確認できた4社では、低い会社で1万円(キュラーズ)、高い会社で40万円(ハローストレージ)でした。車両が数十万円するバイクは、仮に補償の対象でも上限までしか戻りません。だから盗難対策は、保険をあてにするより「そもそも持ち出させない」が先です。箱の鍵に加えて、車体を地面のアンカーや柱につなぐチェーンロックを足してください。カビや湿気など、コンテナ保管そのものの弱点は別の記事にまとめてあります。
バイクの保管でよくある質問
トランクルームにバイクを入れてもいいですか?
屋内型は約款で禁止されています。車両もガソリンも、禁止されている物に含まれるためです。屋外のコンテナは、会社が指定・許可した物件に限って入れられます。無断で入れると契約解除の対象になります。
ガソリンは抜いてから預けるべきですか?
屋外コンテナでバイクを入れられる場合、タンクに入った状態のガソリンは認める会社があります(収納ピットなど)。一方、携行缶のガソリンや外したバッテリーは、どの約款でも禁止です。予備燃料だけ別に持ち込むことはできません。
バイクにも車庫証明が要りますか?
要りません。保管場所の確保や届け出を求める法律(車庫法)は、対象になる「自動車」の定義から二輪の小型自動車・二輪の軽自動車を除いています(同法第2条)。排気量にかかわらず、バイクに車庫証明はありません。車と違って保管場所の確認なしに買えるのは、このためです。
コンテナで盗難にあったら補償されますか?
バイクを保険の対象外とする会社があります(ハローストレージと収納ピットの条文で確認)。補償がある場合も上限つきです。備えるなら、バイクの盗難に対応した保険に入っているかを確かめるか、鍵を増やすかになります。自宅以外の保管場所での盗難が補償されるかは契約によるので、いま入っている保険の内容を確認してください。
原付や電動の乗り物も同じ扱いですか?
原付は自動二輪と同じく禁止リストに名指しされています(加瀬倉庫の約款は「原付バイク」と明記)。電動モペットやフル電動自転車も車両として扱う約款があります。外したリチウムイオンバッテリーも、発火のおそれがある物として持ち込みを禁止した規約があります(収納ピット)。
まとめ: 置き場所は「借りられるか」から確認する
バイクの保管場所は、今回調べた範囲では、月極の区画で月5,500円ほど、専用コンテナで月1万円前後でした。屋内型は約款で不可、屋外も許可制。つまりバイクの置き場所探しは、値段の比較の前に「そこに置かせてもらえるか」の確認から始まります。
これはバイクに限った話ではありません。約款の禁止リストに名前が載っている物を預けたいときは、いつも同じ順番です。値段より先に、入れてよいかを聞く。この順番で確認すれば、契約したあとで「バイクは入れられません」となる空振りを防げます。
もし実家や知人の敷地に置かせてもらえるなら、費用の面ではそれが最有力です。それが無理なら、通勤経路か自宅の周りでバイク可をうたう物件を2〜3件見つけて、月額とスロープの有無を見比べるところから始めてみてください。探すときは、各社サイトの「バイクコンテナ」「バイク専用」の検索入り口から入るのが早いです(ハローストレージやスペースプラスには専用の検索ページがあります)。
この記事について
当サイト(オキバコ)は、トランクルーム各社に属さない立場で運営しています。この記事の月額の集計は、2026年8月28日に20エリアのトランクルームを調べ、公式サイトで月額を確認できたバイク向け50物件によるものです。個別の実例の値段も、それぞれの公式ページの記載を直接確認しています。約款の引用は各社が公開している約款・利用規約の原文から行い、法律の条文はe-Gov法令検索で確認しています。
