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トランクルームで引っ越しの一時保管|業者預かりとの分かれ目と総額

トランクルームで引っ越しの一時保管|業者預かりとの分かれ目と総額

※本記事にはプロモーションが含まれます。

この記事の結論

  • 引っ越し先が決まっていなければトランクルーム、決まっていれば引越し業者の一時預かりも候補に入ります。分かれ目は預ける期間ではなく、引っ越し先と運び込む日が決まっているかどうかです
  • 業者の一時預かりは3社で条件が違います。日本通運は引越しと一緒なら「1週間〜数ヶ月」預かる、アート引越センターは搬入先が確定した依頼(例に挙がるのはリフォーム・建て替え)が条件、サカイ引越センターは建て替え・リフォームの引越しだけが対象です
  • トランクルームは1日だけでも1週間だけでも、払うのは借りた月の日割り分と翌月1か月分の使用料、それに初期費用です。約款では契約が月単位で、たとえば収納ピットの約款には「1ヶ月と1日以上」と書かれています
  • 1帖前後の部屋を15日に借りて翌月に出したときの総額は、会社ごとの初期費用の中身によって約1.7万〜3.2万円でした(当サイトの計算)。3週間でも1か月でも金額は同じです
  • 引越し業者はトランクルームまで運んでくれます。旧居からトランクルームへ、トランクルームから新居へと運ぶので見積もりは運搬2回分ですが、これは業者の一時預かりでも同じです。違うのは、保管料を業者に払うか、トランクルームの使用料を自分で払うかです

今の家を出る日は月末で決まっているのに、新居の鍵は翌月の半ばまでもらえない。その半月、家財一式をどこに置けばいいのか。引っ越しの荷物の預け先で迷う方は多いと思います。この記事では、トランクルーム4社の約款、引越し業者3社(日本通運・アート引越センター・サカイ引越センター)の公式の条件、当サイトが集めたトランクルーム172社の公式サイトに書いてあること、367店から集めた月額の相場、そして自前で計算した総額をもとに、自分の場合はどれを選べばいいのかを条件から確かめていきます(調査日は2026年9月2日)。

目次

預け先は3つ。分かれ目は「引っ越し先と搬入日が決まっているか」

引っ越しの荷物を一時的に置ける場所は、トランクルーム、引越し業者の一時預かり、宅配型トランクルームの3つです。引越し業者の預かりは、引っ越し先と荷物を運び込む日が決まっている人向け。決まっていない人はトランクルームを借りることになり、3か月以上預ける小物なら宅配型も候補に入ります。

3つの違いを、公式サイトと約款に書いてある条件だけで表にまとめました。金額を並べていないのは、引越し業者の保管料が3社とも見積もり制で、公式サイトに金額が載っていないためです。

預け先 期間 料金 保管中の出し入れ 使える条件 荷物の運び方
トランクルーム 月の途中に借りると翌月末まで。上限なし 公開(月額+初期費用) 24時間出入りできる店が多い 引っ越し先が未定でも借りられる 自分で運ぶか、引越し業者にトランクルームまで運んでもらう
引越し業者の一時預かり 日通は「1週間〜数ヶ月」。アート・サカイは明記なし 見積もり制(保管料+入庫・出庫の運搬作業費) サカイは一部の出庫は不可と明記。日通・アートは記載なし 引っ越し先と搬入日が確定していること(アート)。建て替え・リフォームの引越し(サカイ) 業者が入庫と出庫の両方を運ぶ
宅配型トランクルーム 最低保管期間3か月(AZUKEL・minikura・サマリーポケット) 公開(箱ごとの月額+取り出し送料) 取り出しは配送 箱に入る小物。家具・家電は大物向けの別サービス 集荷に来る

※2026年9月2日に各社の公式サイトと約款で確認。書いていない項目は「記載なし」としています。書いていないことが、できないという意味ではありません。

引っ越しの荷物の預け先の分かれ目。引っ越し先と搬入日が決まっていなければトランクルーム、決まっていれば業者の一時預かりも候補(対象の条件は3社で違う)

表で一番差が出るのは「使える条件」です。業者の一時預かりは、引っ越し先が決まっていないとそもそも頼めません。

引っ越し先が決まっていないと、業者の一時預かりは使えない

アート引越センターの公式サイトには、一時預かりサービスについてこう書いてあります。「お見積りの段階で保管期間及び、保管後のご家財の搬入先住所が確定しているご依頼(リフォーム、建て替え等)に限り、ご家財の一時預かりサービスを承っております」。サカイ引越センターは「お客様宅の建て替えやリフォームに伴い、お引越しをされる場合の一時預かりを行っています」と書いていて、例に挙げているのは建て替えとリフォームだけです。

つまり、転勤や契約満了で家を出る日だけが先に決まり、次の住まいがまだ決まっていない人は、アートでは対象外です。サカイも、公式サイトの書き方を見るかぎり想定していないようです。日本通運の一時保管も引越しのオプションという扱いで、保管だけを頼めるとは公式サイトに書いてありません。引越しを頼むには運び先が要るので、行き先が未定のままでは同じように使えないと考えたほうがいいでしょう。知恵袋には「派遣先の住所が決まらないまま今の契約が切れる。荷物はどうすればいいか」「急な退去で行き先が未定のまま業者に1か月預けられるか」という質問が実際にあります。この状況の人が選べるのは、基本的にトランクルームです(3か月以上預ける小物だけなら宅配型も使えます)。

逆に、冒頭の場面のような普通の引っ越しで、引っ越し先も日程も決まっている人はどうか。日本通運は引越しの依頼と一緒に「1週間〜数ヶ月」の一時保管を受けると公式サイトに書いています。アートは搬入先が確定していれば対象に入る書き方ですが、例に挙がっているのはリフォームと建て替えなので、普通の引っ越しで受けてもらえるかは見積もりのときに確かめてください。サカイは建て替えとリフォームの引越しが対象なので、普通の引っ越しの一時預かりは、公式サイトの書き方を見るかぎり対象に入っていません。

なお、引越しの一時預かりというとヤマトを思い浮かべる方もいると思いますが、ヤマトホームコンビニエンスは2025年1月にアートグループの会社になり、社名がアートセッティングデリバリーに変わりました。今の公式サイトには、家族向けの引越しはアート引越センターへという案内があり、自社の一時保管サービスの案内は今回の調査では見当たりませんでした。

業者の料金は「保管料+入庫と出庫の運搬費」の見積もり

引っ越し先が決まっている人にとって、業者の一時預かりは、トランクルームを自分で探して契約する手間がいらない方法です。運ぶのも預けるのも1社に任せられます。料金の中身は、日本通運の公式サイトにこう書いてあります。「料金は保管期間に応じた保管料、入庫・出庫の際にかかる運搬作業費と、その他ご希望されるオプションサービスの合算となります」。アート引越センターの説明もほぼ同じ内容で、保管は基本的に有料だとはっきり書いています。

見落としやすいのは「入庫・出庫の際にかかる運搬作業費」の部分です。旧居から倉庫へ運ぶ作業と、倉庫から新居へ運ぶ作業の2回分が、保管料とは別にかかります。知恵袋で「業者に預けるとトランクルームより安いか」という質問に付いた回答でも、この点を「実質2回の引っ越しになる」と言っています。金額は荷物の量と期間、距離で変わるため公式サイトには載っておらず、目安も出せません。だから見積もりは、最初から保管込みで取ることになります。

料金のほかに、注意書きが2つあります。1つは時期です。日本通運とアート引越センターは、公式サイトに同じ文で「引越シーズン(3/18〜4/10)など、ご希望される保管時期や地域によっては、ご対応ができない場合もございます」と書いています。3月中旬から4月上旬の、引っ越しが重なる時期には、業者側が断ることがあるという意味です。

もう1つは、預けている間の出し入れです。サカイ引越センターには「一旦お預かりさせていただいたお荷物はお預かり中は、一部のお荷物の出庫はできません」という条件があり、預けたあとに冬物だけ取り出す、といった使い方はできません。日通とアートはこの点を公式サイトに書いていないので、必要なら見積もりのときに聞いてください。

宅配型は最低3か月から。引っ越しの隙間には向かない

段ボール1箱から預けられる宅配型トランクルームは、最低保管期間が3か月のサービスが中心です(AZUKEL・minikura・サマリーポケット)。退去と入居のあいだの数週間を埋める使い方には合いません。向いているのは、新居の収納が足りなくて、季節物や本を長く預ける場合です。箱ごとの料金と取り出し送料まで入れた総額は、宅配型を比べた記事にまとめています。

トランクルームは1日だけでも翌月末まで払う。約款で契約が月単位のため

引っ越し先が決まっていない人の預け先はトランクルームでした。では、1日や3日だけ借りられるのか。借りられます。ただし払う金額は1日分にはなりません。約款では契約が月単位で、月の途中で始めても終われるのは翌月末以降と決まっているためです。たとえば9月15日に借りれば、9月分は残りの日数ぶんの日割り、10月分は満額で、契約は10月31日まで。解約は9月のうちに伝えます。最短で払うのは「開始月の日割り+翌月の満額」で、日数にすると1か月と少しです。

4社の約款で読む「最短」。収納ピットは「1ヶ月と1日以上」と約款に書いている

各社の約款は、最短の期間をどう書いているのか。当サイトで読めた4社の条文はこうなっています。

収納ピットの利用規約は、いちばんはっきりしています。「本契約の期間は、利用開始日から当月末日までとします。ただし、利用開始日が月途中の場合は、翌月末日までとします」(第5条)。そのうえで「最低契約期間は、利用開始日から起算して1ヶ月と1日以上が経過した月の末日までとします」と、最低の期間を約款にはっきり書いています。解約は「解約希望月の前月末日までに当社に解約の旨を申し入れるものとし、解約希望月の月末にて解約するものとし、日割りでの解約は認めません」(第19条)。同社のよくある質問にも「短期(1日、1週間など)の利用は出来ますか? ご契約は1ヶ月と1日以上からとなります」とあります。

加瀬倉庫(加瀬のレンタルボックス)の約款は「本契約に基づく契約期間は、契約月の末日迄とし、その後1ヶ月単位の自動更新とする」(第1条)。解約は「毎月末締め1ヶ月前予告(解約月の前月末日迄)」(第8条)です。最低利用期間という言葉はありません。ただ、その月の末で終わらせようとすると、解約の連絡は「前の月の末まで」、つまり契約する前に出さなければならず、実際には無理です。結果として、どの日に借りても翌月末までが最短になります。

ハローストレージは、解約を伝えると「当該通知が到達した日の翌月末日にて本契約は終了します」(第6条)。同じ条に、1か月分の使用料と管理費に当たる額を払えばすぐに解約できる定めもあります。翌月末まで待っても、払ってすぐ出ても、解約を伝えてから余分に払うのは1か月分です。キュラーズも「本契約期間は、常に暦月の末日に終了する」(第10条)と、月末で契約が終わる点は同じで、更新しないときの連絡は「期間満了の前月末日まで」です。

4社に共通するのは、契約が月末で切れること、そして解約の連絡が前月末までであることの2つです。1日だけ借りたい人にとっては、この2つが「1日分では済まない」理由のすべてです。

「初月は日割り、解約月は日割りなし」が各社の型

では日割りはどこで効くのか。当サイトが2026年8月に調べた172社の公式サイトでは、日割りに触れていたのは34社でした。ほとんど(31社)は「初月(当月)の使用料を日割りにする」という書き方で、契約した日から月末までの分は日数で計算されます。出るときについて書いていた会社は少なく、「解約月は日割りにしない」とはっきり書いていたのは収納ピット、押入れ産業、セイワ地研の3社でした(前の2社は初月の日割りも書いています)。加瀬倉庫の約款にも「解約月においては、常に末日締めとするため日割り清算は行わない」(第8条)とあります。

例外も1社ありました。横浜・川崎で営業するB-SPACEは「最終月は賃料が日割となります」と書いていて、解約月も日数で計算する、調べた中では唯一の会社です。入るときだけ日割り・出るときは満額、が普通の形だと考えていいと思います。

「1か月から」の会社と「6か月から」の会社がある

短い期間の利用について、公式サイトに何か書いていたのは172社中39社でした。多いのは「短期利用OK」「短期も相談可」といった一言で、期間をはっきり書いていた会社は次のとおりです。「最短1か月から」と案内しているのが7社(押入れ産業、B-SPACE、みつぎトランクルーム、シロクマトランクなど)。この「1か月」も月単位の契約が前提で、月の途中に借りれば翌月末までになる点は約款の4社と同じです(押入れ産業は解約月の日割りをしないと書いています)。逆に、さっぽろRストレージ(札幌)のように「最低利用期間を6か月と定めており、1日単位でのご利用は承っておりません」と、6か月からとはっきり書く会社もありました。キープイットのように「最低利用期間なし」とわざわざ書く会社もあります。

旧居を出てから新居に入るまでの間だけ借りるつもりなら、料金表より先に、「最低利用期間」の1行を探してください。6か月からの会社を選ぶと、3週間しか使わなくても6か月分を払うことになります。

3週間〜1か月借りるといくらか。1帖で約1.7万〜3.2万円

最短でも「開始月の日割り+翌月分」になると分かったところで、実際の金額を出します。半月でも3週間でも1か月でも、翌月中に出すなら金額は同じです。当サイトが20エリア367店の公式サイトから集めた月額の中央値(真ん中の値)は、1帖前後の部屋で9,585円です(先ほどの172社の調査とは別に、料金を集めた367店の集計です)。この部屋を15日に借りて翌月に出した場合の総額を、初期費用の内訳を公式サイトで公開している4社(キュラーズ・加瀬倉庫・ハローストレージ・ドッとあ〜るコンテナ。約款を読んだ4社のうち収納ピットを除く3社に、ドッとあ〜るを足した4社です)で計算すると、キュラーズ約1.7万円、加瀬約1.9万円、ハロー約2.9万円、ドッとあ〜る約3.2万円になりました。

会社 0.5帖(月額5,500円) 1帖(月額9,585円) 2帖(月額16,500円)
キュラーズ 約1.1万円 約1.7万円 約2.8万円
加瀬倉庫(加瀬のレンタルボックス) 約1.1万円 約1.9万円 約3.3万円
ハローストレージ 約1.9万円 約2.9万円 約4.7万円
ドッとあ〜るコンテナ 約2.2万円 約3.2万円 約4.9万円

※月額は、当サイトが2026年8月28日に367店の公式サイトから集めた広さ別の中央値です。初期費用は各社が公式サイトで公開している内訳(2026年8月28〜29日確認)をもとに、15日に借りて翌月の5日または15日に出す想定で当サイトが計算しました。ハローストレージの保証パック(加入は任意)は入れていません。実際の請求額は物件とキャンペーンで変わります。

1帖前後の部屋を3週間〜1か月借りた総額。キュラーズ約1.7万円、加瀬約1.9万円、ハローストレージ約2.9万円、ドッとあ〜るコンテナ約3.2万円

3週間と1か月が同額になる仕組み

15日に借りると、その月の使用料は残りの日数ぶんの日割りになります。約款のところで見たとおり契約は翌月末まで続くので、翌月の5日に荷物を出しても、15日に出しても、翌月分は満額です。払う使用料は「開始月の半月分+翌月の1か月分」で、これが3週間でも1か月でも変わらない理由です。

15日に借りて翌月5日に出しても15日に出しても、払うのは開始月の日割りと翌月の満額で同じ

月の初めに借りても、4社の約款では契約は翌月末まで続きます。安く済ませるなら、月末近くに借りて翌月の早いうちに出す方法があります。日割り分が数日で済み、ほぼ翌月の1か月分で収まるからです。ただしこの方法は、スペースプラスのように「契約開始が20日以降の場合」は翌々月分の使用料も初回に払う、と案内している会社では逆に高くつきます。上の表の金額にもう1か月分が乗り、月末近くに借りる利点は消えます。申し込む前に「月末に借りたら初回はいくらか」を聞いてから決めてください。

会社で1.5万円変わるのは初期費用の中身

同じ月額9,585円の部屋なのに、キュラーズとドッとあ〜るコンテナで約1.5万円の差が出るのは、初期費用の中身が違うためです。キュラーズは事務手数料がなく、初回に払うのは、日割り分と翌月分、それに入館用のセキュリティカード代2,970円だけ。加瀬倉庫は申し込んだ月の使用料が無料で、翌月分と事務手数料1か月分を初回に払います。ハローストレージは事務手数料が月額1か月分で、登録料1,100円と管理費(月2,200円)が乗ります。ドッとあ〜るコンテナは、初回に事務手数料1か月分とメンテナンス費5,500円がかかり、そのうえ管理費800円と補償料500円が毎月かかります。

長く借りれば初期費用を月数で割った負担は小さくなりますが、1か月だけの利用では、初期費用がそのまま総額の差になります。4社の初期費用の内訳は、料金相場の記事に表でまとめています。

キャンペーンは短期だと損になることがある

「初月無料」「3か月半額」の類いは、短い利用では逆に働くことがあります。加瀬倉庫の約款には「契約した月の使用料を免除された契約の場合、その免除期間内に乙による解約があったときは、使用料1ヶ月分相当額を違約金として乙は甲に支払う」(第3条。乙=借りる側、甲=加瀬倉庫)とあります。収納ピットも、キャンペーンの最低利用期間内に解約する場合は「キャンペーン割引に相当する金額の支払いを利用者に対して請求」すると規約に書いています(第9条)。

無料や割引の期間中に解約すると、割引分か、使用料1か月分に当たる違約金を後から払うことになります。加瀬倉庫の「申し込んだ月は無料」も免除なので、無料の月のうちに解約の連絡を出して翌月末に出る形がこの違約金に当たるかは、条文だけでは決められません。上の表の約1.9万円は違約金なしで計算しているので、申し込むときに確かめてください。先ほどの会社ごとの最低利用期間とは別に、キャンペーンにも「最低利用期間」が付くことがあります。条件欄にその文字がないかを見てください。割引の条件で総額がどう変わるかは、安く借りる方法の記事で、計算のしかたまで書いています。

荷物の運び方。引越し業者はトランクルームまで運んでくれる

借りる店と金額が見えたら、次は荷物をそこまでどう運ぶかです。引越し業者は、トランクルームまで荷物を運んでくれます。サカイ引越センターは建て替え・リフォーム向けの案内で「お客様ご契約のトランクルームもご指定可能です」と公式サイトに書いています。日本通運は引越し客向けにハローストレージと提携し、トランクルームの割引特典を付けています(割引の中身は見積もりのときに確認してください)。

運搬が2回になる

運ぶ回数は、業者の一時預かりと同じく2回。旧居からトランクルームへ、トランクルームから新居へです。違うのは、間に入るのが業者の倉庫ではなく自分で契約したトランクルームなので、保管料の代わりにトランクルームの使用料と初期費用(前の章の表)を払う点です。知恵袋には「自宅とトランクルームの2か所への配送を業者に頼めるか」「貸し倉庫への運搬を頼むと追加料金はかかるか」という質問が10年以上前から繰り返し投稿されていて、回答は「事前に伝えれば対応してもらえる、料金は別」という内容でほぼ共通しています。引っ越しの見積もりを1回分のつもりで取っていると、トランクルームを挟んだ引っ越しでは運搬の費用が2回分になり、予算が足りなくなります。

引越し業者にトランクルーム経由で頼むと、旧居からトランクルーム、トランクルームから新居の2回運ぶ

会社の引っ越し補助に上限がある人が、その枠内でトランクルーム経由の引っ越しを済ませたいと相談している例もありました。こういう人ほど、見積もりは最初から「旧居からトランクルーム」と「トランクルームから新居」の2回分で頼んでおくと、後で慌てずに済みます。荷物が少なければ、軽貨物の業者に片道ずつ頼むか、レンタカーで自分で運ぶ方法もあります。

業者の一時預かりとどちらが安いかは、業者の保管料が公開されていないので、見積もりを取るまで分かりません。比べるときは、トランクルーム側の総額(1帖で約1.7万〜3.2万円に運搬2回分を足したもの)を手元に置いて、業者の保管込みの見積もりと並べてください。

4社に1社が「引っ越し」を案内している

トランクルーム側は、引っ越しの客をどのくらい想定しているのか。172社の公式サイトのうち、引っ越しや一時保管に触れていたのは46社で、4社に1社ほどです。「引越しまでの一時預かり」「引越・転勤・入院時荷物一時保管」「引っ越しを控えている方 一時的な荷物の保管場所をお探しの方に最適です」といった書き方で、引っ越しの客が来る前提の案内です。ただ、案内があるかどうかで店を選ぶ必要はありません。

それより店を決める前に確かめたいのは、荷物が入るかどうかより、そこまで運び込めるかどうかです。屋内型なら台車とエレベーターの有無、屋外型ならコンテナの前にトラックを横づけできるか。引越し業者に運んでもらう場合、この2点で業者の作業時間が延びると、その分料金が上がることがあります。

引っ越しでトランクルームを使うときに、先に見ておくこと

店・金額・運び方まで見えたら、最後は契約の前に見ておくことです。3つあります。解約の連絡の締め切り、すぐに借りられるか、そして入れられない物と湿気です。

  • 解約の連絡の締め切り。前月末まで、という決まりは約款のところで見たとおりですが、契約と同時に解約の予告を出せるかは約款に書いていない会社が多いです。借りるときに「翌月末で終わりたい」と伝えて、いつまでに何をすればいいかを聞いておくと確実です
  • すぐに借りられるかを確かめる。172社のうち「即日」「当日から」を案内していたのは29社でした。退去が迫っている人は、申し込みから使えるまでの日数を最初に聞いてください
  • 入れられない物と湿気。ガソリンや現金のように約款で禁止されている物と、屋外型に布団や家電を置く場合の湿気は、引っ越しの荷物で特に引っかかりやすい点です

禁止されている物の一覧と、破ったときの扱いは別の記事にまとめています。カビや家電の故障が誰の負担になるかは、デメリットの記事で約款をもとに書いています。

よくある質問

トランクルームを1日だけ使うことはできますか?

借りられます。ただし払うのは、借りた月の日割り分と翌月1か月分の使用料、それに初期費用で、1日だけの料金にはなりません。契約が月単位(月末締め)で、解約はやめたい月の前の月末までに連絡する決まりだからです。引っ越し先と日程が決まっていて、預ける期間が1週間以上あるなら、引越し業者の一時預かり(日通は1週間〜数ヶ月)に見積もりを頼む手もあります。数日だけなら、荷物の量によっては軽貨物やレンタカーで自分で運ぶほうが現実的です。

3日間だけ利用できますか?

できます。金額は1日だけの場合と同じで、最短でも「開始月の日割り+翌月分」です。安く済ませるなら、月末近くに借りて翌月の早いうちに出す方法があります。日割り分が数日で済み、ほぼ翌月の1か月分で収まります。ただし20日以降の開始で翌々月分まで初回に払う会社もあるので、申し込む前に月末に借りたら初回はいくらかを聞いてください。

引越し業者はトランクルームまで運んでくれますか?

運んでくれます。サカイ引越センターは公式サイトで、預け先として利用者が契約したトランクルームを指定できると書いています。運ぶ回数が旧居からトランクルーム、トランクルームから新居の2回になるので、見積もりは2回分で取ってください。

引っ越し先が決まっていなくても借りられますか?

トランクルームは借りられます。今回読んだ4社(収納ピット・加瀬倉庫・ハローストレージ・キュラーズ)の約款に、引っ越し先の住所を条件にする条文は見当たりませんでした。一方で引越し業者の一時預かりは、冒頭で見たとおり、アート引越センターのように「搬入先住所が確定しているご依頼に限り」と公式サイトで条件にしている会社があります。

3月〜4月の繁忙期でも預けられますか?

トランクルームは、空きがあれば繁忙期でも借りられます。引越し業者の一時預かりのほうは、日本通運とアート引越センターが、3月18日〜4月10日の引越シーズンは断ることがあると公式サイトに書いています。この時期に退去が決まっている人は、業者に断られる前提で、トランクルームの空きを先に押さえておくほうが安全です。

まとめ

預け先の分かれ目は期間ではなく、引っ越し先と運び込む日が決まっているかでした。決まっていない人はトランクルームです。1日だけでも払うのは借りた月の日割りと翌月分で、1帖前後なら約1.7万〜3.2万円。これで3週間〜1か月置けます。決まっている人は業者の一時預かりも候補ですが、対象の条件が3社で違います。運搬が2回分になるのは、どちらの預け先でも同じです。

覚えておいてほしいのは1つで、預ける日数を数える前に、引っ越し先が決まっているかを見ることです。業者は引っ越し先が決まって初めて見積もりが出ますし、トランクルームは、借りる日が月のどこか、そして出す日が翌月に収まるかで金額が決まります。引っ越し先が決まっている方は、業者に保管込みの見積もりを。まだ決まっていない方は、近くのトランクルーム2〜3店に、初期費用と解約の締め切りを聞くところからです。

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