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この記事の結論
- 宅配型トランクルームは月額ではなく、「月額×預ける月数+取り出し送料」の総額で比べます。月額がいちばん低いサービスが、総額でも安いとは限りません
- 段ボール1箱を1年預けて取り出すと、総額は3,500〜5,060円と1,560円の差が出ます(今回確認した箱プラン5社)。3か月だと順位が変わります
- 箱に入らない家具や家電は、業者が引き取りに来る大物向けのサービス(点数や広さで課金)で預けます。全国から使えるのは今回調べた5社では宅トラだけで、ほかは首都圏中心です
- 段ボールおよそ17箱を超える量なら、宅配型より店舗型の0.5帖のほうが月額は低くなります(当サイトの店舗型223室の実測から計算)
サマリーポケット、minikura、AZUKEL。名前は聞くけれど、料金表の「月額◯円〜」を見比べても、どれが安いのか分からない。この記事では宅配型トランクルーム9社(箱で預ける5社と大物向けの5社。AZUKELは両方にプランがあります)の料金と条件を公式サイトで1つずつ確認し、箱の大きさと取り出し送料まで揃えて比べます(確認日は2026年8月29日)。
宅配型トランクルームの比較で見る数字は3つ
先に比べ方から言うと、見る数字は月額・取り出し送料・最低保管期間の3つです。宅配型は荷物が手元を離れるサービスなので、預ける入口の値段だけでなく、戻してもらう出口の値段までがセットになります。

なぜ月額だけで比べてはいけないのか。各社の「月額◯円〜」が、同じ条件の数字ではないからです。
「月額200円〜」と「月額330円〜」は同じ土俵にいない
たとえば今回確認した中で月額がいちばん低いのはAZUKELのレギュラー箱200円ですが、この箱は縦30×横42×高さ35cmで、容積はおよそ44リットル。一方minikuraの320円の箱は38cm角で約55リットルあります。値段も違えば、入る量も違います。この2つを月額の数字だけで並べるのは、サイズの違う牛乳パックを値札だけで比べるようなものです。しかも料金表には1リットルあたりの値段が書かれていないので、大きさの違いには気づきにくいはずです。
撮影の有無でも料金は変わります。サマリーポケットは中身を1点ずつ写真に撮って管理するプランが394円、撮影なしなら330円。同じ会社の同じ箱でも64円差があります。
箱に入る荷物か、入らない荷物か
もう1つ、比べる前に決まってしまうことがあります。荷物が段ボールに入るかどうかです。宅配型には、専用の箱に詰めて送る「箱単位」のサービスと、ベッドやソファのような大物を業者が引き取りに来る「点・面積単位」のサービスの2種類があり、レギュラー箱で月200〜330円ほどの箱単位に対し、点・面積単位は月2,000円前後からと料金の桁が違います。
この記事では前半で箱単位の5社、後半で点・面積単位の5社を見ます。そもそも宅配型が自分に合っているか(屋内型・屋外型との違い)から考えたい方は、仕組みの記事が先です。
箱で預ける5社の料金比較
箱単位の5社を、通常価格で表にまとめました。答えを先に言うと、レギュラー箱の月額は200〜330円(撮影ありのプランを選ぶと394円)。ただし箱の容積が34〜55リットルとばらつくので、大きさまで見ないと比べたことになりません。
| サービス | レギュラー箱の月額 | 箱の外寸 | 容積の目安 | 写真管理 | 箱代 |
|---|---|---|---|---|---|
| AZUKEL | 200円 | 30×42×35cm | 約44L | あり(標準) | 無料 |
| sharekura | 275円 | 35×35×35cm | 約43L | まとめて1枚 | 無料 |
| minikura(HAKOプラン) | 320円 | 38×38×38cm | 約55L | なし | 無料 |
| サマリーポケット(エコノミー) | 330円 | 43×37×33cm | 約53L | なし | 無料 |
| risoco | 330円 | 26×40×33cm | 約34L | なし | 275円/箱 |
※月額は税込・2026年8月29日に各社公式サイトで確認。表の並びは月額の低い順で、おすすめ順ではありません。容積は外寸から計算した目安(実際に入る量は箱の厚みぶん少し小さくなります)。サマリーポケットの撮影ありプラン(スタンダード)は394円です。AZUKELは2026年9月30日までのキャンペーンで140円と表示されますが、表は通常価格で揃えています。

1リットルあたりの値段で比べ直す
月額を容積で割ると、330円のrisocoは1リットルあたり約9.6円、320円のminikuraは約5.8円、200円のAZUKELは約4.5円。月額では1.65倍だったAZUKELとrisocoの差は、リットル単価では2倍以上に開きます。逆に、月額が高い大きな箱のほうが割安になることもあります。minikuraのラージ箱(520円・約116L)は1リットルあたり約4.5円と、レギュラー箱より割安になり、月額200円のAZUKELとほぼ同じです。かさばる荷物をまとめて預けるなら、レギュラー箱を増やすよりラージ箱を選ぶほうが単価は下がります。
取り出し送料と、途中でやめたときのお金
ここまでが入口の値段で、ここからが出口の値段です。箱の取り寄せと預け入れの送料は5社とも無料なので(risocoのみ箱代275円が別)、入口でかかるのは月額だけ。出口はそうはいきません。箱を戻してもらうときの送料と、早く取り出したときの追加料金を表にまとめました。
| サービス | 取り出し送料(レギュラー箱) | 最低保管期間 | 早く取り出すと |
|---|---|---|---|
| AZUKEL | 1,100円 | 3か月 | 全部出す場合のみ残り期間の保管料 |
| sharekura | 880円 | 150日 | 経過日数に応じ保管料1〜5か月分 |
| minikura | 1,100円(1年以上は0円) | 3か月 | 手数料980円+残り月数の保管料 |
| サマリーポケット | 1,100円 | 3か月 | 1箱1,760円 |
| risoco | 880円(1年以上は0円) | 記載なし | — |
※2026年8月29日に各社の公式サイト・利用規約で確認。取り出し送料は全国一律の額(沖縄・離島を除く社があります)。「記載なし」は公式サイト・規約に該当の記載が見つからなかったという意味です。
見てのとおり、取り出し送料は1箱880〜1,100円(大きい箱だと1,320円かかるサービスもあります)。月額の数倍にあたります。月に数百円の差を気にして選んでも、1回の取り出しで逆転する額です。送料は1箱ごとにかかるので、3箱まとめて取り出せば3箱分です。一方でminikuraとrisocoには「1年以上預けた箱は取り出し送料が無料」という仕組みがあり、1年を超えて預けるつもりなら、この2社は取り出しの送料がかからなくなります。
最低保管期間にも幅があります。3か月が多い中で、sharekuraは150日と長めです。衣替えの半年サイクルなら問題になりませんが、たとえば4か月で取り出す使い方だと、最低3か月の他社では追加料金なし、sharekuraでは早期取り出しの扱いになります。
総額で比べると順位が入れ替わる
では、入口と出口を足すといくらになるのか。レギュラー箱1箱を預けて、最後に全部取り出すまでの総額を期間別に計算しました。
| 預ける期間 | AZUKEL | minikura | サマリーポケット | risoco | sharekura |
|---|---|---|---|---|---|
| 3か月 | 1,700円 | 2,060円 | 2,090円 | 2,145円 | 2,530円 |
| 6か月 | 2,300円 | 3,020円 | 3,080円 | 3,135円 | 2,530円 |
| 12か月 | 3,500円 | 3,840円 | 5,060円 | 4,235円 | 4,180円 |
※計算式は「月額×月数+取り出し送料+早期取り出しの追加額」。サマリーポケットは撮影なしのエコノミープラン。risocoは箱代275円を含みます。sharekuraの3か月には早期取り出し分825円を含みます。minikura・risocoの12か月は取り出し送料0円を適用。サマリーポケットには12か月分を先払いして月額を下げる「いちねん割」(エコノミーレギュラーで3,630円)もありますが、表は月払いの通常料金で計算しています。

3か月で見るとminikura・サマリーポケット・risocoは2,060〜2,145円。85円の幅に収まっていて、ほぼ同額です。ところが12か月になると、3か月では真ん中にいたサマリーポケットが5,060円でいちばん高くなり、AZUKELとの差は1,560円まで開きます。代わりに、送料無料が効くminikuraが2番手に上がります。sharekuraだけは3か月と6か月が同額の2,530円です。150日の最低保管期間があり、早く取り出しても結局その分の保管料を払う仕組みなので、短く使うほど割高になります。
箱の大きさまで揃えると、もう一度入れ替わる
この総額を箱の容積で割ると、順位はさらに動きます。12か月の場合、AZUKELは3,500円÷44Lで1リットルあたり約79円。minikuraは3,840円÷55Lで約70円。総額の表では2番手だったminikuraが、入る量まで含めるとAZUKELより割安になります。
つまり「どこが安いか」の答えは、預ける月数と荷物の量で変わります。ひとことで言えば、箱1個の総額ならどの期間でもAZUKELが低い。ただし入る量まで含めると差は縮み、1年預けた場合ははっきりminikuraが割安になります。それが今回の計算結果です。
箱に入らない荷物は「点・面積単位」の5社
段ボールに入らないベッド、ソファ、自転車、雛人形。こちらは業者が引き取りに来て倉庫で預かる、点・面積単位のサービスの出番です。ただし箱単位と違って、住んでいる場所で選択肢がほぼ決まります。
| サービス | 月額(税込) | 単位 | 集荷・配送 | 対応エリア | 最低利用 |
|---|---|---|---|---|---|
| 宅トラ | 2,475円〜 | 三辺合計cm | 初回引取7,740円〜+出庫12,710円〜(東京の例) | 全国 | 6か月 |
| エアトランク | 3,718円〜 | 容量プラン | 無料 | 首都圏・阪神・愛知圏(大型対応は東京23区) | 記載なし |
| AZUKEL(スペースプラン) | 1,900円〜(0.1畳) | 畳 | 無料(集荷先へ戻す場合) | 一都三県 | 3か月 |
| 2nd STORAGE | 6,600円〜(0.25畳) | 畳 | 月額に含む | 東京都・横浜・川崎・市川・浦安 | 6か月 |
| クラッシィ | 4,400円〜(0.5畳) | 畳 | 9,900円〜(エリアと広さで変動) | 関東主要部・仙台 | なし |
※2026年8月29日に各社公式サイトで確認した通常価格。「記載なし」の扱いは1つ前の表と同じです。AZUKELスペースプランは2026年9月30日までキャンペーン価格(30%引き)が表示されますが、表は通常価格です。宅トラは繁忙期(3月1日〜4月12日)に追加料金2,200円、クラッシィは3月10日〜4月20日が配送料の割増期間です。
全国から使えるのは宅トラだけでした。ただし宅トラは、集荷と出庫の費用が月額とは別です。三辺合計250cmまでの荷物でも、初回引取に7,740円、出庫に12,710円(東京から預ける場合)。月額2,475円で始めても、出し入れだけで2万円を超える計算です。なお宅トラは2026年8月29日時点で、新規申し込み分の出庫・追加入庫を一部停止する告知を出しています。検討する場合は最新の案内を確認してください。
「大型対応」でも預けられない物がある
面積単位のプランを掲げていても、何でも預かるわけではありません。2nd STORAGEの規定では、冷蔵庫・洗濯機・45インチ以上のテレビ・1辺120cmを超える家具・25kgを超える荷物は預けられません。畳数のプラン表だけを見て冷蔵庫を頼むと、集荷の段階で断られます。
エアトランクも、三辺合計240〜340cmの大型品を運べるのは東京23区向けのプレミアムプラン(月7,480円〜)だけです。大物を預けたい方は、料金より先に「その物を、その住所から、引き取ってもらえるか」を確認してください。冷蔵庫や布団のように、そもそも預け先を選ぶ荷物の話は禁止物の記事にまとめています。
店舗型とどちらが安いか。分かれ目はおよそ17箱
最後に残るのが、近所の店舗型トランクルームとどちらが安いのか、という疑問です。
当サイトの手元には、2026年8月28日に20エリアの店舗型トランクルーム367店(2,349室ぶん)の公式料金を機械で集めた実測データがあります。いちばん小さい0.5帖クラス(223室)の月額の真ん中の値は5,500円です。これをminikuraの箱1個320円で割ると約17箱。段ボール17箱を超える荷物なら、箱を並べるより0.5帖の部屋を1つ借りるほうが月額は低くなります。
17箱は「0.5帖に積める量」とほぼ同じ
面白いことに、この17箱という損得の分かれ目は、物理的な限界ともほぼ一致します。0.5帖(約0.81m²)に38cm角の箱を高さ1.8mまで積むと、床に4個×4段でおよそ16個。つまり、0.5帖からあふれるほどの量を宅配型で預けると、料金のほうも店舗型を追い越す、と覚えておけばだいたい合っています。

ただし分かれ目は動きます。月額200円のAZUKELで数えれば27箱まで宅配型が下回りますし、安いほうから数えて4分の1の位置にある店(月3,900円)と比べれば、分かれ目は12箱まで下がります。それに店舗型は自分で運ぶので取り出し送料が0円です。季節ごとに出し入れするなら、宅配型はそのたびに1箱880〜1,100円かかります。この場合、分かれ目は17箱よりずっと手前に来ます。一方で店舗型には、借りるときに事務手数料などの初期費用が別にかかることが多く、そのぶん実際の分かれ目は箱数の多い側に少し動きます。
なお、この分かれ目は箱単位のサービスとの比較です。ベッドのような大物は、店舗型を借りても自分で運べなければ運送の依頼が別に必要になるので、料金だけでは比べられません。
店舗型の相場の全体像は相場の記事で、安く借りるコツは格安の記事で読めます。
契約前に確認しておくこと
最後は、料金表には出てこない条件です。早期取り出しの条件と対応エリアはここまでの表で見たとおりなので、残る確認は2つ。補償の金額と、必要な時に取り出せないリスクへの備えです。荷物が手元にないぶん、トラブルが起きたときの決まりごとが店舗型より大事になります。
補償の標準は1箱1万円
保管中に箱の中身が壊れたり失われたりしたときの補償は、サマリーポケット・minikura・risocoが1箱あたり1万円、AZUKELが5万円を標準にしています。sharekura(撮影なしのシンプルコース)は補償額の明記を見つけられませんでした。カメラや楽器のような高価な物を預けるには心もとない額です。サマリーポケットは月55円で最大50万円、minikuraは月55円で最大10万円まで上げるオプションがあるので、箱の中身の値段と見比べて決めることになります。
risocoは少し変わっていて、保管中は1万円ですが、配送中の破損は運送会社(佐川急便)が上限30万円で責任を持つ決まりになっています。どの区間の事故を誰が補償するのかまで書いてあるのは、確認した5社ではこの会社だけでした。
箱に入らない大物側の補償は幅があります。宅トラは大型荷物1立方メートルあたり30万円、エアトランクは1梱包あたり50万円(プレミアムは1,000万円)、AZUKELは箱以外の荷物1梱包あたり10万円、2nd STORAGEは1梱包1万円(オプションで50万円)が上限です。クラッシィは金額の明記を見つけられませんでした。
荷物が手元にない、が一番のリスク
Yahoo!知恵袋には、預けた衣類90着の扱いについて事業者と連絡が取れなくなった、補償オプションに入りそびれたので1箱1万円しか戻らない、という相談が投稿されています。サイトの改修でログインできず、結婚式に着る予定のドレスを取り出せなかったという投稿もありました。個別の真偽はともかく、「必要な時に手元にない」ことがこのサービスの弱点なのは確かです。
だから、使う日が決まっていて、その日に無いと困る荷物(式で着る服、確定申告の書類)は預けない。高価な物には補償のオプションを付け、撮影ありのプランで中身を記録しておく。ここまでやれば、後悔する場面はかなり減らせると思います。
なお、今回比べたうちminikuraとrisocoの箱プランは撮影なし、sharekuraは箱全体をまとめて1枚撮るだけの管理です。1点ずつの記録を重視するなら、撮影が標準のAZUKELか、サマリーポケットの撮影ありプラン(394円)が候補になります。湿気やカビといった保管環境のリスクは、店舗型も含めてデメリットの記事で扱っています。
よくある質問
宅配型トランクルームはどこが安いですか
預ける期間と荷物の量で答えが変わります。今回の計算では、レギュラー箱1箱の総額は3か月ならAZUKELの1,700円、12か月でもAZUKELの3,500円が低い結果でしたが、1リットルあたりに直すと12か月はminikura(約70円)がAZUKELを下回ります。月額の数字だけで決めず、月数×月額+取り出し送料で比べてください。
荷物は最短でいつ取り出せますか
サマリーポケットとminikuraは関東で最短翌日、risocoは15時までの受付で最短翌日、AZUKELは正午までの依頼で最短翌々営業日です。大物対応の宅トラは関東で最短3日、三辺合計160cmを超える家具だと3〜10日かかります。衣替えの直前に頼むのではなく、1週間の余裕を見て取り出すと安全です。
布団やスーツケースなど、箱に入らない物は預けられますか
箱単位のサービスでは預けられません。点・面積単位の5社(宅トラ・エアトランクなど)の担当ですが、全国対応は宅トラだけで、ほかは首都圏中心です。冷蔵庫・洗濯機など面積プランでも断られる物があるので、畳数の表だけで決めず、預けたい物の名前を出して引き取れるかを先に確かめてください。
最低利用期間はどのくらいですか
箱単位は3か月が多く、sharekuraは150日です。点・面積単位は宅トラと2nd STORAGEが6か月、AZUKELが3か月で、クラッシィには最低期間がありません。期間内に取り出すと残り月数分の保管料や手数料がかかるので、預ける前に「いつ出すか」を先に決めておくのが安全です。
まとめ。月額は入口の値段でしかない
宅配型トランクルームの比較は、月額×預ける月数+取り出し送料の総額まで計算して初めて答えが出ます。今回の計算では、3か月と12か月で順位が入れ替わり、箱の容積まで揃えるとさらに動きました。月額のいちばん低いAZUKELでさえ、1リットルあたりで見ると、1年預けたときはminikuraのほうが安くなります。
これは宅配型に限った話でもありません。月々の値段が小さく見えるサービスほど、取り出しや解約にかかるお金が大きいことはよくあります。料金表を開いたら、まず取り出しと解約の行を探してみてください。
荷物が段ボール17箱を超えそうなら、宅配型より店舗型が安くなります。お住まいの地域の店舗型の相場から確認するなら、相場の記事へどうぞ。
