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トランクルームの使い方|どんな人が何を入れているか、実際の数字

トランクルームの使い方|どんな人が何を入れているか、実際の数字

※本記事にはプロモーションが含まれます。

この記事の結論

  • トランクルームに入れるのは、年に数回しか出さない物と、引っ越しやリフォームで置き場を失った家財です。利用経験のある300人の調査では、預けている物は家具・家電と衣類が2大定番で、借りた理由は転居・建て替え前の一時保管が25.7%で1位でした。
  • 借りている人は年代で分かれます。ハローストレージ契約者19,967人の調査では、20〜30代は引っ越し、40〜60代は自宅の片付けが理由の1位で、10代だけは理由の1位が趣味のスペース確保、入れる物の1位がバイク・自転車でした。法人は、東京の中小企業の経営者や管理職312人に聞いた調査で34.2%が使っていて、預ける物はデータと在庫です。
  • 同じ広さで比べると、トランクルームは家より高くつきます。関東大都市圏の借家は1畳あたり月4,703円、トランクルームは1帖あたり月10,419円で、2.2倍です(帖は畳とほぼ同じ広さ)。元が取れるのは、荷物のせいで広い部屋に引っ越す代わりに借りるときと、引っ越しやリフォームで期間が決まっているときの2つです。
  • 使い方の手順は3つです。月1回以上出す物は家に残す。用途に合う型と帖数を選ぶ(季節の衣類・家電と衣類は屋内型の0.5〜1帖、家財一式は1.5〜2帖、タイヤとアウトドア用品は屋外型)。部屋の中は、よく出す物を手前、めったに出さない物を奥、重い物を下に置き、棚は固定せず置くだけにします。

家の収納が足りなくて、トランクルームという手があるのは知っている。ただ、みんな何を入れているのか、月に何千円も払うほどの物が自分にあるのかが分からず、借りる手前で止まっている方は多いと思います。この記事は、利用者と法人の調査5本、レンタル収納172社の公式サイト、知恵袋の相談32件、総務省の家賃統計をもとに、何を入れる人が多いのか、どんな人が借りているのか、借りて損しない線はどこか、用途ごとにどの型を何帖借りるのかをまとめました。

目次

トランクルームに入れているのは家具・家電と衣類。借りる理由は引っ越しが1位

利用したことがある人に聞くと、預けている物は家具・家電と衣服・靴・バッグの2つが4割を超えて突出し、借りた理由は転居や建て替え前の一時保管が1位でした。借りた理由の2位から5位は、趣味の道具、増えすぎた荷物の置き場、自転車・バイク、不用品の整理です。

借りる理由は「一時保管」と「片付け」の2つに寄る

収納ピットが2021年4月21日から5月21日に、トランクルームを利用したことがある人300人にインターネットで聞いた調査があります。借りた理由のベスト5は次のとおりです。

順位 借りた理由 割合
1位 転居・建替前の家財の一時保管 25.7%
2位 趣味の品物の保管 21.3%
3位 荷物が増えすぎたため 18.3%
4位 自転車・バイクの保管 15.3%
5位 不用品整理・処分・譲渡前の一時保管 11.7%
トランクルームを借りた理由ベスト5。転居・建替前の家財の一時保管25.7%、趣味の品物の保管21.3%、荷物が増えすぎたため18.3%、自転車・バイクの保管15.3%、不用品整理・処分・譲渡前の一時保管11.7%(収納ピット調べ、300人、2021年)

1位と5位はどちらも「一時保管」で、2位と3位は「今の家に入りきらない物を外に出す」使い方です。つまり借りる人は、期限を決めて家財を預ける人と、期限を決めずに家を片付ける人の2つに分かれます。意外なのは、衣替えなどオフシーズンの物の保管が7位(10.7%)と少ないことです。各社の公式サイトが大きく載せている割には、借りる理由としては少数派です。

この違いは利用期間にも出ています。同じ調査で、利用期間は1年以上が31.7%でいちばん多く、1か月から3か月が28.0%、1か月未満が7.0%でした。3か月以内で終える人が35%、1年以上続ける人が31.7%、その間の人が約33%で、短く使う人と長く使う人がほぼ同じ数います。引っ越しで借りた人は数か月で出て行き、片付けで借りた人は出す予定がないので続く、と考えるとつじつまが合います。

預けている物は、家具・家電と衣服・靴・バッグがそれぞれ4割を超え、調査でもこの2つを2大定番と呼んでいます。10位までにはスポーツ用品(7位)とアウトドア用品(8位)も入り、スポーツ用品で多かったのはゴルフバッグ、サーフボード、スキー、スノーボード、アウトドア用品はキャンプ用具が中心とあります。年代は30代が39.3%、40代が27.0%、20代が20.0%で、20〜40代に集まっています。

年代で1位が変わる。20〜30代は引っ越し、40〜60代は片付け

もっと大きな調査もあります。ハローストレージを運営するエリアリンクが2024年10月2日に公表した契約者アンケートで、2023年の1年間に契約した10代から60代の19,967人に、利用用途と収納する予定の物を聞いています。年代ごとの1位を見ると、誰が何のために借りているかが分かります。

年代 利用用途の1位 収納する予定の物の1位
10代(112人) 趣味のスペース確保(37.5%) バイク・自転車(38.9%)
20〜30代(7,551人) 引越し 家具・家電
40〜60代(12,304人) 自宅の片付け 衣類・服飾雑貨
年代別の利用用途と収納物の1位。10代は趣味のスペース確保とバイク・自転車、20〜30代は引越しと家具・家電、40〜60代は自宅の片付けと衣類(ハローストレージ契約者19,967人、2023年)

全年代を合わせて最も多かった用途は引越しで、どの年代でも上位に入っています。50〜60代ではリフォーム・建て替えが3位に入り、60代では本・書類を挙げた人が5割を超えました。10代だけは、借りる理由の1位が趣味のスペース確保、入れる物の1位がバイク・自転車で、ほかの年代と借り方が違います。

年代を追うと、預ける物の移り変わりが見えます。若いうちは引っ越しのたびに家具・家電を預け、40代以降は家に入りきらない衣類を出し、60代になると本と書類の置き場に困る。19,967人の調査は、そういう流れを示しています。エリアリンクが2021年3月に利用中の女性240人に聞いた別の調査でも、収納している物は1位が家具、2位が家電、3位が取っておきたい服と季節の衣服でした。家具・家電と衣類が定番なのは、どの調査でも変わりません。

法人は記録媒体と在庫。東京の中小企業の3割以上が使っている

会社の使い方は個人と別です。キュラーズが2024年8月1日から8日に、東京都の中小・ベンチャー・スタートアップ企業の経営者・役員・管理職312人にインターネットで聞いた調査では、34.2%の企業がトランクルームを利用していました。預けている物は、データなどの記録媒体が61.5%、商品在庫・サンプルが48.1%、常時は使わないオフィス什器・家具が41.3%です。

個人の定番が家具・家電と衣類なのに対して、法人はデータと在庫の置き場として使っています。当サイトが確認した172社の公式サイトでも、法人向けにいちばん多く書かれている用途は書類と在庫・資材で、この調査と合っています。

各社が「入れてください」と書いている物。1位は仕事の資材と在庫

当サイトが20エリアで確認したレンタル収納172社の公式サイトを調べると、用途を1つでも書いていたのは101社で、残り71社(41%)には用途の記載がありませんでした。書いている社で最も多い用途は仕事の在庫・資材・道具で62社、個人向けではアウトドアが48社、季節物が47社です。

個人向けの用途で多いのはアウトドアと季節物

数え方は次のとおりです。2026年8月28日に保存した172社の公式サイト1,655ページから、用途を表す言葉(季節、衣類、アウトドア、タイヤ、引っ越し、在庫など)が「保管」「収納」「預ける」などと同じ文の中で使われている箇所を数え、1社で何ページに書いてあっても1社と数えました。表は「そう書いている社の割合」であって、実際にそれを預けている人の割合ではありません。

用途 書いている社 172社に対する割合
仕事の在庫・資材・道具・備品 62社 36.0%
アウトドア・スポーツ用品 48社 27.9%
書類・資料 48社 27.9%
季節物(衣替え・季節家電・行事の飾り) 47社 27.3%
引っ越し・リフォームの一時保管 47社 27.3%
バイク・自転車 45社 26.2%
家具・家電 44社 25.6%
衣類・布団 39社 22.7%
趣味の道具・コレクション 34社 19.8%
タイヤ・カー用品 27社 15.7%

この下に、本・CDが27社、思い出の品・遺品が24社、ベビー用品が17社、防災用品が14社、スーツケースが12社、楽器が8社と続きます。

利用者の調査と見比べると、ずれが1つあります。利用者が実際に預けている定番は家具・家電と衣類ですが、各社が個人向けに挙げている用途で多いのはアウトドア(48社)と季節物(47社)で、家具・家電(44社)や衣類(39社)より少し多めです。引っ越しの一時保管(47社)は利用者の1位と合っているので、ずれているのは「片付けで入れる物」の側です。家具や衣類は「入れる場所がない」から預ける物で、アウトドア用品やタイヤは「家に置きたくない」から預ける物です。各社の紹介は「家に置きたくない物」がやや大きく載っていて、実際に入るのは「入れる場所がない物」のほうが多い、という差があります。

個人向けの用途を書いている社は94社、法人向けの用途(書類、在庫・資材)を書いている社は71社で、両方書いている社が64社です(法人向けの71社と、用途の記載がない71社は、偶然同じ数ですが別のものです)。個人向けだけを書いている社は30社、法人向けだけは7社で、用途を書いている社の6割は個人と法人の両方を想定しています。

屋内と屋外で入れる物を書き分けている

型ごとに入れる物を分けて書く社もあります。ドッとあ〜るコンテナは、屋外型の収納品の例として冷蔵庫やエアコン、掃除機などの電化製品、ベッドや机などの家具、キャンプ用品、建築資材を挙げ、屋内型には雛人形などの季節用品、扇風機、本、法定保存文書、毛皮のコートのようなデリケートな衣類を挙げています。U-SPACEも同じで、屋内型に漫画・本・書類・電化製品・洋服・寝具・食器・家具、屋外型にアウトドア用品・ゴルフ用品・タイヤ・カー用品・家財道具・季節品(スキー・スノーボードなど)と書き分けています。

分け方の考え方は共通です。湿気と温度で傷む物(衣類、紙、精密な物)は屋内、雨風にある程度強い物(タイヤ、アウトドア用品、資材)は屋外です。季節物も同じで、季節の衣類・家電・行事の飾りは屋内、スキー板やタイヤのような季節の道具は屋外です。家電は社によって分かれていて、屋外型に家電や家具を挙げている社は、引っ越しで数か月だけ置く使い方を想定しているのだと思います。片付けのために家具や家電を何年も置くなら屋内型です。屋内型と屋外型の作りの違いは、別の記事(トランクルームとは)にまとめています。

「防災用品は家に置いてください」と書く社もある

預けられなくはないが「家に置いたほうがいい」と書いている社もあります。押入れ産業はよくある質問で、備蓄品など災害時に必要な物は自宅に置き、その置き場を空けるためにほかの荷物を預けるよう薦めています。停電のときは防犯上、中に入れなくなる、という理由が添えてあります。防災用品を預ける用途を書いている社も14社ありますが、いざという時に取りに行けない場所に置いても意味がない、という押入れ産業の言い分のほうが筋が通っています。

アウトドア用品と自転車には条件があります。アルファトランクは公式サイトのよくある質問で、アウトドア用品は泥や砂などの汚れをよく落としてから、マウンテンバイクは土やホコリなどを落としてから預けるように書いています。同じよくある質問で、会社の商品在庫も預けられるが、危険物や動植物は預けられない、とも答えています。何を預けてはいけないかは、別の記事(預けられないもの)で6社の約款をもとにまとめています。

使い分けは「出す頻度」で決まる。月1回以上使う物は家に残す

何を預けるかで迷ったら、物の種類ではなく「どのくらいの頻度で出すか」で分けます。月に1回以上出す物は家に残します。預けるのは、年に数回しか出さない季節物、出す日のない思い出の品、置き場を失った家財の3つです。このうち思い出の品は、預けている人は多いのに、いちばん損になりやすい物です。

季節で入れ替える物は、年2回出す

1つ目は、季節で入れ替える物です。夏になると冬物の服やコート、冬布団、ストーブ、こたつ、スキー板、冬用タイヤを入れ、冬になると夏物の服、夏布団、キャンプ用品、扇風機を入れる、という使い方です。平和住宅の公式サイトは、預ける物をこの「夏になると」「冬になると」の2つに分けて載せています。

出す回数は年に2回で、そのたびに中身が総入れ替えになります。同じ季節物でも、衣類・布団・季節家電は屋内型、タイヤやスキー板のような道具は屋外型と、型は分かれます。知恵袋にも2020年に、あまり使わない物が部屋を占領していて、夏はストーブをトランクルームへ、冬は扇風機を、という相談がありました。借りる理由としては少なめですが、行事の飾り(雛人形、五月人形、クリスマスツリー)やスーツケースのような年に数回しか出さない物と合わせても、0.5帖から1帖に収まることがほとんどです。押入れ1つ分の季節物が出ていくだけで暮らせる広さが変わるなら借りる価値がありますが、空いた押入れに別の物を入れるだけなら、月額の分だけ損です。

出す日が決められない物は、いちばん損になりやすい

2つ目は、捨てられない物です。思い出の品、遺品、写真アルバム、子どもの学習机や作品。公式サイトを調べた172社のうち24社が思い出の品を用途に挙げていて、平和住宅は「日頃不要でも捨てたくないもの」として、ベビーカーやチャイルドシート、人形、記念品を挙げています。

こうした物には、出す日がありません。預けると月額だけがかかり続けます。知恵袋には2025年3月に、自宅が手狭になってトランクルームを借りてみたいが、結局は捨てられずにしまっておく物を月々お金を払って置く感じになるのかと、二の足を踏んでいる相談がありました。出す日が決められない物だけを預けるなら、その心配は当たっています。次の見出しで数字を出しますが、家の1畳に置くほうがトランクルームの1帖より安いので、その物のせいで広い部屋に引っ越すのでない限り、預けた分だけ損になります。それでも預けるなら、0.5帖の最小の部屋に絞ってください。

引っ越しとリフォームの家財は、期間が決まっている

3つ目は、置き場を失った家財です。引っ越しで入居日がずれた、リフォームや建て替えで家具を出さなければならない、転勤や海外赴任で部屋を引き払う。利用理由の1位がこれです。300人の調査では3か月以内に解約した人が35%いましたが、その多くはこの使い方でしょう。

家財一式は量が多く、冷蔵庫や洗濯機、ベッドが入るので、1.5帖から2帖が目安です。引っ越し業者の一時預かりとどちらが向くか、また月の途中で借りるとその月の日割りに加えて翌月分まで払う決まりについては、別の記事(引っ越しの一時保管)に書いています。

借りて損しない人・損する人。家の1畳より高いが、部屋を広げるより安い

トランクルームの1帖前後の部屋は月9,585円が中央値です(9ブランド2,349室)。部屋の広さはぴったり1帖ではないので、1帖分に直すと10,419円です。家と比べるときは、この1帖分に直した数字で見てください。関東大都市圏の借家の家賃は1畳あたり月4,703円で、10,419円と比べると2.2倍、東京23区の1帖前後の部屋11,200円なら2.4倍です。どちらにしても家のほうがずっと安いので、「今の家を片付ければ収まる物」を出すと損をします。元が取れるのは、荷物のせいで広い部屋に引っ越す代わりに借りるときと、引っ越しやリフォームで期間が決まっているときです。

1畳あたりで比べると、家のほうが安い

家賃を畳数で割った値は、総務省の令和5年住宅・土地統計調査(2023年)に大都市圏ごとに出ています。トランクルームの1帖あたりの月額は、当サイトが2026年8月に9ブランド2,349室から集計した値です。帖は各社が1.62㎡を1帖として数えた広さで、家の畳とほぼ同じ大きさです。

地域 借家の家賃(1畳あたり月額) トランクルーム(1帖あたり月額)
関東大都市圏 4,703円 東京23区の1帖前後は11,200円
近畿大都市圏 3,356円 政令市の1帖前後は9,240円
中京大都市圏 2,981円 同上
北九州・福岡大都市圏 2,794円 同上
札幌大都市圏 2,615円 同上
全国(2,349室) 0.5帖前後12,540円/1帖前後10,419円/2帖前後9,600円
関東大都市圏の借家の1畳あたり家賃4,703円と、トランクルーム1帖前後の部屋の1帖あたり月額10,419円の比較。トランクルームは家の2倍強

家賃は借家全体の値で、民営の賃貸に限ると関東大都市圏で5,186円(木造4,145円、鉄筋などの非木造5,513円)です。それでもトランクルームの1帖(東京23区で11,200円)の半分以下です。小さい部屋ほど1帖あたりは高く、0.5帖前後の部屋は1帖分に直すと12,540円で、家の2.7倍になります。荷物を家の1畳に置いておくのと、トランクルームの1帖に置くのとでは、数字で見れば家のほうが安いです。

表にない地域でも、同じ比べ方ができます。自分の家賃を部屋の畳数で割った値と、近くのトランクルームの月額を帖数で割った値を比べてください。

それでも借りる人が損しない理由。家は1畳ずつ借り足せない

では、なぜ借りる人がいるのか。家は1畳単位で借り足せないからです。荷物のために部屋を1つ増やすと、6畳なら関東大都市圏で月28,000円ほど(4,703円×6畳)高くなります。家では床に広げている荷物も、トランクルームでは高さ2mまで積めるので、6畳の床を占領していた物が1帖から2帖に入ることは珍しくありません。目安は、家の床1畳分に高さ2mまで積める量が1帖で、みかん箱なら36箱です。1帖から2帖を借りたときの月額は9,585円から16,500円なので、部屋を1つ増やすより月1万円以上安くなります。荷物が「部屋1つ分」を占領していて、そのために広い部屋への引っ越しを考えているなら、借りたほうが安いです。

キュラーズが2024年4月に東京都の賃貸に住む20〜50代449人に聞いた調査では、53.7%が自宅の収納スペースに不満を持っていました。ただし不満があること自体は、借りる理由にはなりません。片付ければ収まる程度か、部屋1つ分あふれているかで答えが変わります。

借りて損しないのは2つの場合です。荷物が部屋1つ分あって広い部屋への引っ越しを考えているなら、借りたほうが安い。引っ越しやリフォームで期間が決まっているなら、ほかに置き場がなく総額も先に見えるので、借りて損はない。それ以外の、片付けて収まる物しかない人は、借りないほうが安上がりです。総額の出し方は、別の記事「格安トランクルームの探し方」と「引っ越しの一時保管」に書いています。

損した人の相談に共通するのは3つ。出す日がない物、期間の読み違い、遠さ

知恵袋の相談32件を集めると、借りるか迷う・もったいないのではという相談が6件ありました。中身はだいたい3つです。

  • 出す日が決められない物のために借りるか迷っている。部屋が物であふれているが、月々の賃料がもったいない(2023年)。家が狭すぎるのに、借りるお金がもったいないと家族に反対される(2016年)
  • 短期のつもりが長引いた。介護で数か月実家に帰るため都内のアパートを引き払い、荷物を月21,000円のトランクルームに預けた。ところが週に1〜2回は都内に出ることになり、そのたびに泊まる所を探す羽目に。都下なら3万円台で部屋が借りられたので、荷物置き場と寝る場所を兼ねたほうがよかったと後悔している(2010年)
  • 出し入れに車が要る。取りに行く手段がなく、遠方のトランクルームの中身を処分するのに業者を頼む(2022年)
トランクルームを借りるかどうかの分岐。片付ければ家に収まるなら借りない。収まらず、出す日が決まっている引っ越しやリフォームなら期間を決めて借りる。出す日が決まっていない部屋1つ分の荷物なら、広い部屋に移るより安ければ借りる

まとめると、出す日がない物のために借りるか迷っているか、期間を読み違えたか、取りに行けない場所で借りたか、の3つです。借りる前に、何をいつ、どうやって出すかを紙に書いてみてください。出す日が書けない物は、その物のために広い部屋に引っ越すのでなければ、家に置くか処分するほうが安上がりです。

用途ごとに向く型・帖数・期間

ざっくり言うと、季節物と衣類は屋内型の0.5帖から1帖を長く借り、引っ越しの家財一式は1.5帖から2帖を数か月だけ借ります。タイヤとアウトドア用品は屋外型の0.5帖から1帖、本と書類は屋内型です。細かくは次の表を見てください。帖数の目安は、家電や寝具の公表寸法を床に置いたとして計算した値で、別の記事(広さの目安)から持ってきています。月額は9ブランド2,349室の中央値で、屋内型と屋外型でどれくらい違うかは別の記事(料金相場)に書いています。バイク・自転車と仕事の在庫だけは例外で、そもそも家に置けない物なので、出す頻度が高くても預ける側に入ります。

預ける物 向く型 帖数の目安 月額中央値 期間の型
季節家電・行事の飾り・スーツケース 屋内型 0.5帖 5,500円 長く、年2回出す
衣類・布団 屋内型(空調あり) 0.5〜1帖 5,500〜9,585円 長く、年2回出す
引っ越し・リフォームの家財一式 屋内型・屋外型 1.5〜2帖(一人暮らし) 16,500円(2帖) 数か月
片付けで出す家具・家電 屋内型 1〜2帖 9,585〜16,500円 長く、めったに出さない
アウトドア用品・タイヤ 屋外型 0.5〜1帖 5,500〜9,585円 長く、年数回出す
バイク・自転車 屋外型・バイク専用 自転車は2帖から 別の記事(バイク) 長く、頻繁に出す
本・書類 屋内型(空調あり) 0.5〜1帖 5,500〜9,585円 長く、めったに出さない
仕事の在庫・資材 屋内型・屋外型 1〜3帖 9,585〜26,180円 長く、頻繁に出す
思い出の品・遺品(預けるなら) 屋内型 0.5帖 5,500円 長く、めったに出さない

屋外に入れてよいのは、傷んでも困らない物だけ

屋外型はコンテナなので、中の温度と湿度は外に近く、夏はむしろ外より高くなります。知恵袋には2021年に、屋外のトランクルームにCD、洋服、食洗機、布団を入れて傷まないか、という相談がありました。借りた経験のある人はこう答えていました。夏場は外気温より5〜10℃高く湿気も多い。湿気取りを置けば衣類や布団は平気だが、家電は壊れることがある。ドッとあ〜るコンテナの公式サイトが屋外型に入れる物の例に家電を挙げているのも、引っ越しのように数か月だけ置く場合の話です。

タイヤ、キャンプ用品、ゴルフバッグ、サーフボード、スキー板は屋外型で困りません。カビや湿気で何が起きるかは、別の記事(トランクルームのデメリット)にまとめています。

帖数は荷物の実寸から決める。自転車は2帖から

帖数の目安は、荷物の寸法で決まります。表示上の1帖は1.62㎡ですが、実際の部屋は幅約1m×奥行約1.4m×高さ2mのことが多いです。冷蔵庫と洗濯機は入りますが、一人暮らしの家財一式は入らないので1.5帖から2帖が要ります。自転車は全長が180cmを超えるので奥行1.4mに収まらず、2帖からになります。知恵袋には2024年に、サバイバルゲームのエアガンが部屋に入りきらず、みんな何畳借りているのか、という相談もありました。答えた人は借りずに1Kから2LDKへ引っ越していて、地方なので家賃は数千円しか上がらなかったと書いています。1畳あたりの家賃が安い地方では、借りるより家を広げるほうが安いことがあります。趣味の道具は種類で量が違うので、寸法を測って、広さの目安の記事の表と見比べるのが早いです。

段ボール1箱から預けたい衣類や小物なら、店舗を借りずに箱で送る宅配型のほうが安く済むことがあります。箱の月額と取り出し送料の総額は、別の記事(宅配型トランクルームの比較)にまとめています。マンションに附帯のトランクルームがあっても足りない人は、附帯に残す物と外に出す物の分け方を別の記事(マンションのトランクルーム収納術)にまとめているので、そちらを見てください。

中の使い方。前後は頻度、上下は重さ、棚は置くだけ

借りたあとの使い方は3つです。手前に季節ごとに入れ替える物、奥にめったに出さない物を置く。重い物は下、軽い物は上に積む。棚は壁や床を傷つけない置き型だけにする。前後と上下を守れば、奥の物を出すたびに手前を全部出さずに済みます。棚を置き型にするのは、解約するときに原状回復を求められないためです。

通路を60cm残す。1帖なら床の3分の1

奥の荷物を出すには通路が要ります。奥行のうち手前60cmを、人が立つ通路として空けておきます。1帖だと床の3分の1ほどが通路になります。みかん箱36箱が入る1帖なら、12箱分が通路に取られる計算です(箱の数は別の記事「広さの目安」で数えたものです)。通路をつぶして詰め込むと、奥の物を出すたびに手前を全部出すことになります。衣替えだけでも年2回はこの手間がかかります。

0.5帖(おおよそ90cm×90cm)は通路が取れません。扉を開けて手前から順に全部出す広さなので、手前と奥で分けて並べられるのは1帖以上です。0.5帖なら、季節物の箱を積むだけの使い方に向きます。

1帖以上なら、出す回数の多い物を手前、少ない物を奥にします。手前に季節で入れ替える物、奥に思い出の品や書類のような、めったに出さない物です。上下は重さで決めます。タイヤや本の箱は下、布団や衣類は上です。愛知・岐阜のアイメンの活用事例には、高さがあるので上までぎっしり積むとかなりの量が入る、という利用者の声があります。上に積むほど床が空くので、通路も残せます。

箱は大きさをそろえて、外に中身を書く

積み上げるなら箱の大きさをそろえます。平和住宅は、長期間預けるときは衣装ケースや段ボール箱に入れると保管しやすく整理もしやすい、と案内しています。同じ大きさの箱なら崩れずに積め、外に中身と入れた日を書いておけば、奥の箱を開けずに済みます。

棚は置き型だけ。釘とビスは約款で禁止

棚を使うなら置き型です。アルファトランクは公式サイトのよくある質問で、カラーボックスのように簡単に撤去できて壁や床に傷がつかない物なら棚を置いてよい、と答えています。釘やビスで固定する棚は、多くの約款で禁止されていて、解約するときに元に戻すよう求められます。衣類を吊るしたいときも同じで、自立式やキャスター付きのハンガーラックのような置き型にします。突っ張り式のポールが使えるかは店によるので、契約前に聞いてください。何が禁止で、破るとどうなるかは、別の記事(預けられないもの)に6社の約款の条文をもとに書いています。

趣味の道具を置くだけでなく、中で作業したり過ごしたりしたい場合は話が別です。普通のトランクルームは約款で長時間の滞在を禁じていて、できる施設はごく一部です。詳しくは別の記事(トランクルームに住めるのか)にまとめています。

よくある質問

トランクルームはどんな人が使っていますか

ハローストレージ契約者19,967人の2023年の調査では、20〜30代は引っ越しの一時保管、40〜60代は自宅の片付けが理由の1位で、10代だけ趣味のスペース確保が1位、入れる物もバイク・自転車が1位でした。50〜60代ではリフォーム・建て替えが3位に入り、60代では本・書類を預ける人が5割を超えます。法人では、東京都の中小・ベンチャー企業の経営者や管理職312人に聞いた2024年の調査で、34.2%がトランクルームを使っていました。

トランクルームの賢い使い方は

月1回以上出す物は家に残し、年に数回しか使わない物と置き場を失った家財だけを預けることです。1畳あたりで見ると家賃よりトランクルームのほうが高いので、家に収まる物を出すだけでは損です。荷物のために広い部屋へ引っ越す代わりに借りるなら、引っ越すより安く済みます。

トランクルームに何を入れる人が多いですか

利用経験者300人の調査では、家具・家電と衣服・靴・バッグがそれぞれ4割を超える2大定番です。借りた理由は転居・建て替え前の一時保管が25.7%で1位、趣味の品物が21.3%、荷物が増えすぎたが18.3%でした。衣替えなど季節物の保管は7位(10.7%)で、各社の公式サイトが大きく載せている割には少なめです。

トランクルームを借りるのはもったいないですか

同じ広さで比べると、トランクルームの1帖あたり(月10,419円)は関東大都市圏の借家の1畳(月4,703円)の2.2倍なので、片付ければ家に収まる物を出すのはもったいないです。荷物のために広い部屋へ引っ越すと、6畳分で家賃が月28,000円ほど上がります。かわりに1〜2帖のトランクルームを借りれば月9,585〜16,500円(1帖前後と2帖前後の部屋の中央値)で済むので、借りたほうが安くなります。出す日が決められない物を入れ続けるのが、いちばん損になる使い方です。

トランクルームを部屋として使えますか

趣味部屋や書斎として使える施設は、専用の設備を持つ一部だけです。普通のトランクルームは約款で長時間の滞在と寝泊まりを禁じていて、できるのは荷物の出し入れと整理までです。詳しくは別の記事(トランクルームに住めるのか)にまとめています。

まとめ

トランクルームに入れる人が多いのは家具・家電と衣類で、借りる理由は引っ越しの一時保管が1位で、趣味の品物、荷物が増えすぎたが続きます。年代で見ると、20〜30代は引っ越し、40〜60代は自宅の片付け、10代は趣味のスペース確保とバイクです。各社の公式サイトは個人向けの用途としてアウトドア用品と季節物を大きく載せていますが、実際に入っているのは家具と衣類が定番です。

借りて損しないのは2つの場合です。1畳あたりで比べると家賃(関東大都市圏4,703円)のほうがトランクルーム(1帖あたり10,419円)より安いので、片付ければ家に収まる物は出さず、荷物のせいで広い部屋に引っ越すくらいなら借りる(家賃の安い地方では逆になることがあります)。期間が決まっている引っ越しやリフォームなら、借りて損はない。借りるかどうかは物の種類ではなく、その物を「いつ出すか」と「広い部屋に引っ越す代わりになるか」で決めてください。

借りると決めたら、季節物と衣類は屋内型の0.5〜1帖、家財一式は1.5〜2帖、タイヤとアウトドア用品は屋外型が目安です。荷物の寸法を別の記事(広さの目安)の表と見比べて帖数を決めてください。月額は別の記事(料金相場)で、地域ごとのだいたいの金額を確認できます。

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