MENU

トランクルームに入れてはいけないもの|禁止事項と破ったときの扱い

トランクルームに入れてはいけないもの|禁止事項と破ったときの扱い

※本記事にはプロモーションが含まれます。

この記事の結論

  • 預けられないものは6社の約款でほぼ共通でした。引火するもの・生き物・腐るものやにおいを出すもの・法律で持つことが規制されているもの・遺骨・廃棄物の6つです。荷物とは別に、宿泊・火気・又貸し・他人の荷物の預かりも使い方の禁止として入っています
  • 荷物の値段にも線があります。金額のルールがある会社では、総額30万〜40万円を超える物は預けられません。この金額は、その会社が荷物の損害に払う上限とほぼ同じ額です
  • 破ると、警告なしでいきなり契約解除です。部屋を開けて確認され、残した荷物は運び出されて処分され、その費用まで請求されます
  • 何が禁止かは約款にしか書かれていません。20エリアで調べた店舗168件のうち、禁止品を店舗ページに載せていたのは6件だけでした

ガソリンや花火が駄目なのは、調べる前から見当がつきます。迷うのはその先です。金庫は、仏壇は、バイクは、モバイルバッテリーは、と並べていくと答えに自信が持てない、という方も多いと思います。そこでこの記事では、約款を条文まで読めた6社と、当サイトが保存した店舗ページ1,662枚をもとに、何が禁止で、破ると何が起きるのかを説明しています。

目次

トランクルームの禁止事項は、荷物と使い方の2つに分かれる

禁止事項は2種類に分かれます。預けてはいけない荷物と、してはいけない使い方です。荷物の禁止は何を入れるかの話で、使い方の禁止は借りている間どう振る舞うかの話です。約款でも別々の条に分かれています。

分け方 中身 約款での条名の例
預けてはいけない荷物 引火するもの、生き物、腐るもの・においを出すもの、法律で規制されているもの、遺骨、廃棄物。加えて金額の上限 禁止収納物 / 収納禁止品目 / 収納物の制限
してはいけない使い方 宿泊・長時間の滞在、喫煙と火気、釘打ちや棚の固定、又貸し、人の荷物の預かり、撮影 禁止事項 / 利用上の制限
トランクルームの禁止事項は2つに分かれる。預けてはいけない荷物(引火するもの、生き物、腐るもの・においを出すもの、法律で規制されているもの、遺骨、総額30万〜40万円を超える高価な物)は契約の時点で決まり、してはいけない使い方(泊まる・長く居る、喫煙・火気、釘打ち・棚の固定、又貸し・他人の荷物の預かり、商業目的の撮影)は借りている間ずっと続く

この分け方を先に頭に入れておくと、荷物の条だけ読んで安心して、使い方の条を見落とすことがなくなります。

調べても出てこないのは、店舗ページに書かれていないから

何が禁止かを検索しても、はっきりした答えになかなか当たりません。書いていないからです。当サイトは2026年8月28日に、20エリア(東京23区6区・政令市6市・中核市5市・地方の中規模都市3市)でトランクルームの候補として拾った207件から、店舗ページのHTMLを保存しました。中身を確認するとトランクルーム以外だった35件と、ページが取れなかった4件を除いて168件・1,662枚。この全部を機械で調べました。

このうち、預けられない物が店舗ページに書いてあったのは6件です。残りの店舗ページにあるのは住所と広さと料金で、禁止には触れていません。

では答えはどこにあるのか。約款です。申し込みのときにPDFか書面で渡される、あの書類です。契約を決めてから初めて開く人が多いのですが、禁止事項はほぼそこにしか書かれていません。

見るのは「禁止収納物」と「禁止事項」の2つの条

約款が手元に来たら、全部読む必要はありません。条の見出しから次の2つを探してください。

  • ハローストレージ(レンタルボックス使用契約約款): 第13条 禁止収納物 / 第21条 禁止事項
  • 加瀬倉庫(屋内型トランクルーム一時使用約款): 第5条 禁止収納物 / 第6条 禁止事項
  • 収納ピット(利用規約): 第14条 収納禁止品目 / 第13条 禁止事項
  • セイワ地研(レンタルスペース一時使用契約約款): 第6条 禁止収納物 / 第8条 禁止事項

番号は会社ごとに違っても、名前はだいたいこの形です。なお、キュラーズは使用規程、B-SPACEは店舗ページの「収納物の制限」というように、何条という形をとらない会社もあります。いずれにしても、この2つの条だけでも先に読んでおけば、置けない荷物を積んで運んでしまうことがなくなります。

預けられないもの。約款に共通する6つ

条文まで読めたのは、ハローストレージ、加瀬倉庫、収納ピット、キュラーズ、セイワ地研、B-SPACEの6社です(いずれも2026年8月29日に確認)。条文の長さも書きぶりもばらばらですが、挙がっている物を仕分けると6つに収まりました。

何が駄目か 具体例 名指ししていた会社
引火・発火するもの ガソリン、灯油、シンナー、塗料、火薬 6社すべて
生き物 動物、植物、種、球根 6社すべて
腐るもの・においを出すもの 開封済みの食品、飲料、生もの 6社すべて
法律で持つことが規制されているもの 銃刀類、大麻、覚醒剤、盗品 ハローストレージ、加瀬倉庫、収納ピット、セイワ地研、B-SPACE
遺骨・遺灰・位牌 骨壺、仏壇まわりの品 ハローストレージ、加瀬倉庫、収納ピット、キュラーズ、B-SPACE
廃棄物 産業廃棄物、建築ガラ、ペンキ ハローストレージ、加瀬倉庫、セイワ地研
条文を確認できた6社(ハローストレージ・加瀬倉庫・収納ピット・キュラーズ・セイワ地研・B-SPACE)の禁止収納物。引火・発火するもの、生き物、腐るもの・においを出すものは6社すべてが名指し。法律で規制されているものはキュラーズ以外の5社、遺骨・遺灰・位牌はセイワ地研以外の5社、廃棄物はハローストレージ・加瀬倉庫・セイワ地研の3社

表の「名指し」は、約款にその言葉があったかどうかです。この列に載っていない会社が許している、という意味ではありません。どの約款にも最後のほうに「その他、収納することが相応しくないと当社が定めるもの」といった受け皿の一文があります。

引火するもの、燃えるもの

6社が6社とも書いているのがこれです。ハローストレージは「ガソリン・シンナー・火薬などの揮発、発火、発熱、引火等しやすいもの」、収納ピットは「ガソリン、灯油、火薬類等の危険物」としています。

言葉が法律に寄っているのには理由があります。消防法が別表第一で危険物を定めていて、その第四類が引火性液体です。ガソリンは第一石油類、灯油と軽油は第二石油類にあたります。花火は、火薬類取締法で「煙火」として規制されています。約款はこの枠をなぞっています。

実際に引っかかりやすいのは、ガソリンの携行缶ではなく、灯油の残った暖房器具のほうです。石油ファンヒーターやストーブは、タンクを空にしたつもりでも配管に灯油が残ります。抜き切ってからしまってください。

生き物と、腐るもの・においを出すもの

生き物の条は、ペットの話だけではありません。加瀬倉庫は「動物・植物等の生物類」、収納ピットは「ペットの飼育、研究、預かり、動植物全般」。植物も入っているので、球根や種も対象です。

食べ物は、会社によって線の引き方が違います。ハローストレージが禁じているのは「包装が開封済みの飲食物等」で、未開封には触れていません。加瀬倉庫は屋内型と屋外型で約款が分かれていて、屋外型のほうはもっとはっきり書いています。「3年以上の長期保存可能な非常用品を除く」。つまり防災用の備蓄は置ける、というのが加瀬倉庫の判断です。

ただ、書いていない会社で同じことをするのはおすすめしません。約款に無くても、腐るものの条に当てはまると判断されるかもしれないからです。

法律で持つことが規制されているもの

刀剣、拳銃、大麻、覚醒剤、盗品。ここで迷う人はいないと思います。加瀬倉庫は「刀剣類・拳銃等の銃刀法に違反する物、いわゆる薬物5法及び薬事法に指定された毒物・劇物・指定薬物」と、法律名ごと並べています。

キュラーズには少し毛色の違う一文があります。「利用者が正当な占有権原を有しない物」。かみくだくと、盗品のように、自分の物と言い切れない荷物のことです。人から荷物を預かること自体の禁止は、このあとの使い方の側にも出てきます。

遺骨と仏壇まわり

遺骨を禁止品に挙げている会社は多く、6社のうち5社です(ハローストレージ、加瀬倉庫、収納ピット、キュラーズ、B-SPACE)。B-SPACEは「遺体、遺骨、位牌、神棚、祭壇、仏壇等仏事関連品」として、仏壇まわりを丸ごと含めています。

背景には法律の枠があります。墓地、埋葬等に関する法律は、他人の委託を受けて焼骨(火葬したあとの遺骨)を収める施設を納骨堂と呼び、都道府県知事の許可制にしています(第2条第6項)。トランクルームの会社はこの許可を持ちません。持たない以上、預かれない。だから約款で断っています。

なお、遺骨を自宅に置くこと自体を、この法律は禁じていません。第4条が禁じるのは「埋葬又は焼骨の埋蔵」、つまり墓地の外に埋めることです。手元に置くのは自由でも、よその施設に納めるなら許可のある所へ、という区別になっています。

廃棄物と、水を含んだもの

産業廃棄物や建築ガラは3社が名指ししています。工事の残りを持ち込ませないための条で、個人にはあまり関係ありません。

個人に関係が深いのは水のほうです。ハローストレージは「保存・保管に適さない状態の収納物(水分を含んだもの、皮脂や汗が付着したままの状態など)」を禁止収納物に挙げています。霜取りしていない冷蔵庫、生乾きの衣類、雨に濡れたままのテント。物の種類ではなく持ち込むときの状態を縛る条文で、同じ荷物でも乾かせば通ります。

高価な物は預けられない。線は総額30万〜40万円

物の種類とは別に、値段の上限があります。金額のルールを決めている会社では、総額で30万円から40万円、1点で20万円がだいたいの線です。

会社 禁止になる金額(禁止収納物の条) 会社が荷物の損害に払う上限
ハローストレージ 総額40万円を上回り、かつ1個または1組が20万円を超えるもの 40万円、または月額使用料の12か月分の高いほう
加瀬倉庫 定価総額30万円(税込)を超え、かつ1点または1組が20万円(税込)を超えるもの 30万円(1点20万円を超える物は20万円まで)
収納ピット 総額40万円、または1点につき20万円を超える高額品 30万円、または年間の利用料総額の高いほう
キュラーズ 金額の定めなし 1万円(会社の故意・重過失を除く)

セイワ地研は1点の線がさらに低く、定価の総額が30万円を超えるもの、1点または1組で10万円を超えるものを禁じています。B-SPACEは金額の数字を置かず、貴金属や美術品などを品名で禁じる形です。

数字は2026年8月29日時点の各社の約款・規程から取りました。真ん中の列と右の列は、別々の条に書かれた数字です。

現金と通帳は、金額に関係なく駄目

1万円でも現金は現金です。ハローストレージは「現金(通貨)・預貯金証書・クレジットカード・高額貴金属・宝石ならびに美術品」、加瀬倉庫は「現金、小切手・株券・手形その他の有価証券、預貯金通帳、クレジットカード、切手、印章、宝石、貴金属等」。金額がいくらかの前に、品物の名前で禁止されています。条文を読めた6社では、キュラーズを除く5社がこの形で現金を名指ししています。

セイワ地研は「金庫等金銭に代わる物」まで書いています。中身が空でも、金庫は金庫として断られる可能性があります。

金額の線は、会社が払える上限と同じ

禁止の金額と、会社が払う上限。この2つを見比べると、数字がほぼ重なっています。ハローストレージは禁止も賠償の上限も40万円。加瀬倉庫はどちらも30万円です。収納ピットだけは禁止が40万円、払う上限が30万円と少しずれますが、大きくは離れていません。

預けてよい金額の上限と、会社が荷物の損害に払う上限の比較。ハローストレージは上限も賠償も40万円、加瀬倉庫はどちらも30万円、収納ピットは禁止が40万円で賠償が30万円。金額の定めがないキュラーズは賠償の上限が1万円

偶然ではないと思います。この線は、危ない物を締め出すためではなく、会社が払い切れる範囲に荷物を収めるための線です。そう読むと、金額の定めを置いていないキュラーズの賠償上限が1万円と極端に低いことにも筋が通ります。預ける段階で制限しない代わりに、払う額を小さく決めている形です。

覚えておいてほしいのは、この1点20万円という線の低さです。腕時計1本、ブランドのバッグ1つで、あっさり超えます。カビや盗難のときにいくら払われるかは、別の記事にまとめています。

禁止ではないが、預けると自分の負担になるもの

「入れないほうがいいもの」で調べると、2種類の話が混ざって出てきます。約款で禁じられている物と、預けてはいいが傷んだら自分持ちになる物です。数が多いのも、判断が難しいのも後者です。

分け方 何が起きるか
約款で禁止 契約を切られる。搬出と処分の費用を請求される ガソリン、生き物、現金、遺骨
禁止ではないが自己負担 預けられる。ただし傷んでも会社は払わない 楽器、着物、本、革製品、写真、データ

湿気と温度で傷むもの

楽器、着物、本、革製品。この4つは多くの会社で禁止品ではありません。例外は加瀬倉庫で、禁止収納物に「高級ブランド品、和服・美術品等の高価な物品類、楽器」と、着物も楽器も名指しで挙げています。同じ荷物でも会社によって扱いが分かれる代表例です。

同じ湿気に弱い物でも、約款のどこに入れるかは会社で違います。B-SPACEは「湿度・温度の変化により、そのものの機能が劣化する恐れのあるもの(特殊衣料品)」を収納物の制限に入れ、ハローストレージは「カビ、サビ、害虫、害獣等の発生しやすいもの」を禁止収納物の側に入れています。禁止扱いか自己負担扱いかは分かれても、湿気に弱い物に会社が責任を持たない点は共通です。

それでも預けるなら、空調のある屋内型を選んでください。屋外型との違いは、入門の記事のほうにまとめてあります。

写真・日記・データ

写真や日記は、表では自己負担の側に入れましたが、名指しで禁止する会社もあります。ハローストレージは「データ・ソフトウェアまたはプログラム等が記載又は記録されたCD、DVD等の媒体」と「稿本・設計書・図案・証書・帳簿」を、セイワ地研は「重要性の高い書類・各種データ・日記・写真等」を禁止収納物に挙げています。

理屈は金額の線と同じです。失われたら値段の付けようがない物は、会社が責任を持てません。持てない物は預からない。約款は一貫してその作りです。

これは預けられる?よく聞かれる品目

よく聞かれる品目を表にしました。会社で差がある物は、その旨を書いています。

品目 扱い 条件
バイク・原付 トランクルームでは原則禁止 バイク専用のコンテナや、会社が指定した屋外区画のみ。事前の申告と誓約書が要る
自転車 預けられる 自転車そのものは禁止品に入っていません。電動アシストのバッテリーは収納ピットが名指しで禁止しています
タイヤ・カー用品 預けられる 禁止品には入っていません。重さの上限だけ確認してください
冷蔵庫・洗濯機 預けられる 霜取りと水抜きをして、乾かしてから入れる
モバイルバッテリー・ポータブル電源 禁止 収納ピットは名指しで禁止。他社も発火のおそれがある物の決まりに当たります
現金・通帳・金庫 禁止 金額に関係なく駄目
楽器 会社によって分かれる 加瀬倉庫は禁止。他社は預けられますが、傷んでも会社は払いません
未開封の食品・防災の備蓄 会社によって分かれる 加瀬倉庫の屋外型は3年以上保存できる非常用品を例外にしています
灯油の入った暖房器具 禁止 空にしてから。配管にも残ります
仏壇・遺骨 禁止 5社が名指し。菩提寺か納骨堂に相談してください

バイクは「トランクルーム」では置けない

バイクの置き場所を探してトランクルームに行き着く人は多いのですが、ふつうの部屋には入れられません。加瀬倉庫は「原付バイク・自動二輪全て・自動車・ゴーカート・ヨット含む船舶等の原動機付の物」を禁止。B-SPACEは原動機付自転車と二輪自動車を危険物と同じ号に入れています。ガソリンを積んだ物、という扱いです。

道が無いわけではありません。ハローストレージは屋外型に限り、会社が特別に許可した場合に、諸規則と誓約に従うことを条件として自動二輪車と原付を認めています。収納ピットも、指定の屋外コンテナで、燃料とバッテリーが車体に付いたままの物に限って認めています。

ただし、どちらも条件付きです。ハローストレージは、許可した場合でも保険の対象外と明記しています。収納ピットも、バイク本体は認める一方で、燃料を携行缶に入れて単体で置くことや、車体から外したバッテリーだけを置くことは禁止のままです。最初から「バイクコンテナ」の名前で貸している区画を探すほうが早いです。

モバイルバッテリーとポータブル電源

いちばん見落とされているのは、たぶんこれです。収納ピットは禁止品の3番目に「モバイルバッテリー、ポータブル電源、電動アシスト自転車用バッテリー等のリチウムイオン電池を含む、発火・爆発の恐れがある機器」を置いています。

名指ししていたのは、6社のうち収納ピットだけでした。名指しがなくても、ほかの5社では「発火、発熱、引火等しやすいもの」に当たります。条文に名前が無いから置ける、とはなりません。

キャンプ道具や防災グッズを一式で預ける人は増えていますが、モバイルバッテリーとポータブル電源は荷物から抜いて家に残す。これだけ決めておけば迷いません。

重さにも上限がある

重さの条文もあります。B-SPACEは「1㎡当たり200kgを越える物品」、収納ピットは「床面積1㎡あたり300kgを超える収納方法と物品。又は総重量1トンを超える物品」。床の強さから決まっている数字です。

本やレコードはここに響きます。段ボールを1か所に積み上げず、棚で分けて置いてください。

荷物以外の禁止事項。使い方にもルールがある

荷物を選び終えても、まだ半分です。使い方の禁止が別の条に控えています。細かさは会社それぞれですが、次はほぼ共通で入っています。

  • 泊まる、長い時間そこにいる
  • 中や敷地で吸う、火を使う
  • 釘やビス、フックを付ける。シールを貼る
  • 又貸しする。他人から荷物を預かる
  • 決められた場所以外に停める
  • 中や敷地で騒ぐ
  • 部屋の外に荷物を置く

この中でうっかり起きるのは、釘やフックの取り付けと、部屋の外に荷物を置いてしまうことです。棚を固定したくなる場面も、入り切らない箱を扉の前に仮置きしたくなる場面も、実際にあります。

泊まる・長く居るのは、どの会社も禁止

寝泊まりの禁止は全社共通です。キュラーズは「収納ユニットの中で寝泊りしたり」と規程に直接書き、セイワ地研は「睡眠、宿泊、その他収納物の搬入出以外の目的で長時間滞在する行為」まで広げています。住居として使うことも、ハローストレージ・加瀬倉庫・セイワ地研は別の項目で禁じています。

棚を固定する・シールを貼る

部屋に手を加えるのも駄目です。ハローストレージの列挙は細かく、「改造、模様替え、釘打ち、ねじ止め、ビス、フック等の設置、シール貼りその他現況を変化させること」。裏を返せば、現況を変えない突っ張り棒や置くだけのラックなら、ここには当たらないはずです。心配なら、申し込みのときに一言確認してください。

収納ピットには珍しい条文もあります。「本スペース内に収納できる容量を超えて、パーテーションが変形する状態で大量の荷物を収納すること」。壁がたわむほど詰めること自体が違反になります。

又貸しと、人の荷物を預かること

借りた部屋を人に貸すのは、どの会社も禁止です。ハローストレージはさらに「レンタルボックスを利用して倉庫業を営む行為及び第三者からの寄託を受ける行為」まで禁じています。寄託とは、人から荷物を預かることです。

引越しまでの間だけ友人の荷物を置いてあげる。フリマの発送代行で人の在庫を預かる。どちらも他人の荷物の預かりです。悪気がなくても契約違反になります。

撮影と、登記・住民登録

新しめの禁止が撮影です。ハローストレージは「商業目的の撮影(当該撮影内容の公衆送信を含む)」を、会社の許可がある場合を除いて禁じています。仕事やお金目的の動画なら、撮るだけでなく公開するところまでこの文言に入ります。

加瀬倉庫には「本施設所在地での法人登記、住民登録をすること」の禁止もあります。住所としては使えません。

禁止を破るとどうなるか

破ったあとの手続きも、約款は先回りして決めています。流れはおおよそ5段階です。

  1. 疑いがあれば、会社が中を開けて確かめる
  2. 警告なしで契約を解除する
  3. 借りた人が期日までに荷物を出して、部屋を元に戻す
  4. 残った荷物は会社が運び出して処分する
  5. かかった費用を借りた人に請求する
禁止を破ったあとに進む5つの段階。疑いがあれば会社が中を開けて点検し、催告なしで契約が解除され、期日までに明け渡し、残った荷物は会社が搬出して処分し、かかった費用は借りた人に請求される

疑われた時点で、中を開けられることがある

ハローストレージの約款では、禁止収納物を収納しているおそれがある場合、借りた人の承諾を取ったうえで中に立ち入れます。緊急や非常のときは、承諾なしの立ち入りも認められています。

キュラーズは条件がもっと広く、収納品が施設内の人に危害を加えると会社が判断した場合や、使い方が契約違反だと会社が判断した場合、「いつでも、収納ユニットを開扉して必要な措置を講ずることができる」としています。害虫が出たと会社が判断した場合も含まれます。

鍵は自分が持っていても、会社が開けられない部屋ではありません。そこは前提にしておいてください。

解除は警告なしで進む

ハローストレージの解除の条には「何ら催告または通知をすることなく、直ちに本契約を解除することができます」とあり、その事由の4番目が「禁止収納物の収納または禁止事項に違反したとき」です。警告の段階を挟まずに、いきなり解除まで行ける条文です。

収納ピットも同じ形で、違反すれば警告なしで解除できる決まりにしたうえで、「強制解除での契約解除の場合、返金は行いません」と書いています。前払いした利用料は戻りません。セイワ地研も、約款のどれか1つでも破ったときを同じく警告なしの解除の理由にしています。

残った荷物は処分され、費用は借りた人が払う

重いのは解除の後です。ハローストレージは、明け渡しのあとに置きっぱなしの荷物(残置物)があれば「搬出、処分その他の必要な措置を講じることができ、契約者は一切異議等を請求できない」とし、かかった費用の全額を契約者に請求できるとしています。

セイワ地研はもう一段先まで書いています。明け渡しの期日を過ぎた荷物には、使用料の2倍の損害金。そして「乙はその動産類等の所有権をいずれも放棄するものとする」。乙とは、借りた人のことです。期日を過ぎて置きっぱなしの荷物は、もう自分の物ではなくなる、という条文です。

カビや虫が出たときの駆除費用も借りた人に回る

セイワ地研の約款には、駆除費用の条もあります。借りた人の収納品が原因で害虫やカビが発生したと会社が判断したら、駆除の費用とカビの除去費用、衛生管理に必要な費用を借りた人が補償する、という内容です。

傷んでも会社は払わないのに、こちらが払う場面まである。禁止品の話は、最後はお金の話につながっています。補償の細かい中身は、デメリットの記事で詳しく書いています。

よくある質問

トランクルームで禁止されていることは何ですか?

荷物では、引火するもの、生き物、腐るものやにおいを出すもの、法律で規制されているもの、遺骨、廃棄物です。金額のルールがある会社では、総額30万〜40万円を超える高価な物も預けられません。使い方では、宿泊や長時間の滞在、喫煙と火気、釘打ちや棚の固定、又貸し、他人の荷物の預かりが禁じられています。

現金は預けられますか?

預けられません。条文を読めた6社のうち5社が、現金を名指しで禁じています。通帳や印鑑、クレジットカード、有価証券も同じ扱いで、セイワ地研は金庫まで挙げています。

禁止されているものを入れたら、どうなりますか?

疑いの段階で中を開けて確認されることがあり、違反があれば警告なしで契約を解除されます。残した荷物は会社が運び出して処分し、費用は借りた人への請求になります。強制解除では前払い分を返金しない、と定める会社もあります。

何が禁止か、契約前にどこで確認できますか?

約款の「禁止収納物」と「禁止事項」の2つの条です。店舗168件(ページにして1,662枚)を調べて、禁止品を店舗ページに載せていたのは6件だけでした。申し込みの前に約款のPDFを送ってもらうか、公式サイトの規約ページを探してください。

まとめ

預けられない物は、6社の約款でほぼ同じでした。引火するもの、生き物、腐るものとにおいを出すもの、法律で規制されているもの、遺骨、廃棄物。そこに総額30万〜40万円という金額の線が重なります。

使い方の禁止も忘れないでください。泊まらない、火を使わない、釘を打たない、人に貸さない・預からない。この4つを守っていれば、まず揉めません。

最後に1つだけ。金額の線と、傷みやすい物の扱いは、会社が引き受けられる責任を裏返したものです。払える額を超える物は断る、直せない傷み方をする物も断る。この読み方を知っていれば、リストに載っていない品でも、預けていいかどうかの見当が自分で付けられます。

まずは約款の2つの条から。月いくらかかるかは別の記事にあります。近くの施設は、エリア別のページから探せます。

この記事の情報について

  • 約款・規程の確認日: 2026年8月29日。ハローストレージ(レンタルボックス使用契約約款、2026年3月3日改定)、加瀬倉庫(屋内型トランクルーム一時使用約款・レンタルスペース一時使用約款、改定日2025年12月1日)、収納ピット(利用規約)、キュラーズ(収納ユニット使用規程、2025年9月1日改訂版)、セイワ地研(レンタルスペース一時使用契約約款)、B-SPACE(レンタル収納物の制限)。いずれも公開されているPDFまたは公式サイトの本文から確認しています
  • 店舗ページの集計: 2026年8月28日取得。20エリア(東京23区6区・政令市6市・中核市5市・地方の中規模都市3市)の207件から保存したページのうち、トランクルーム以外の35件とページが取れなかった4件を除いた168件・1,662ページが対象です
  • 法令: 消防法(別表第一)、火薬類取締法(第2条)、墓地、埋葬等に関する法律(第2条・第4条)。いずれもe-Gov法令検索で条文を確認しています
  • スペラボとイナバボックスは、約款が公開されている場所を見つけられなかったため、この記事の6社には含めていません

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次