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この記事の結論
- トランクルームとは、月単位で借りて荷物を預ける収納サービスの総称です。選ぶときは屋内型・屋外型・宅配型のタイプと、保管責任が業者側か自分側かという契約の2つで見ます
- レンタル倉庫・レンタルボックス・貸しコンテナなど6つ以上ある呼び名は、ほぼ同じものを指します。呼び名の違いで中身は変わりません
- 契約は、倉庫業者が荷物を預かる型(寄託)と、場所を借りる賃貸型の2種類。街で見かける店の多くは賃貸型で、荷物の保管責任は自分側です
- タイプは荷物で選びます。湿気に弱い物は屋内型、大きくて丈夫な物は屋外型、少量で出し入れが少ない物は宅配型です
収納サービスを調べはじめると、トランクルームのほかにレンタル倉庫、レンタルボックス、貸しコンテナと、似た言葉が次々に出てきます。どれが何を指すのか、最初は分かりにくいと思います。この記事では、まず呼び名を整理してから、法律上の契約の違いと、屋内型・屋外型・宅配型の3タイプの違いを順に説明します。
トランクルームとは(まず全体像)
トランクルームとは、月単位の料金を払って、家の外に荷物を置いておける収納サービスの総称です。ビルの一室を借りる屋内型、敷地に置かれたコンテナを借りる屋外型、段ボールで送って預ける宅配型の3タイプがあります。
預けるのは、季節家電や衣類、タイヤやキャンプ道具、引っ越しやリフォームのあいだの家財など、家に置ききれない物が中心です。
マンションの「トランクルーム付き」とは別物です
マンションの間取り図や広告で見かける「トランクルーム付き」は、その物件に設備として付いてくる収納スペースのことです。物件の一部なので、その建物の住人だけが使えます。場所や使い方は物件ごとに違い、管理規約で決まっています。
この記事で説明するのは、物件とは関係なく、トランクルームの運営会社と契約して借りるサービスのほうです。ここから先、トランクルームという言葉はこちらの意味で使います。
呼び名がたくさんある(中身はほぼ同じ)
トランクルームを調べていて混乱するいちばんの原因は、呼び名です。同じ「家の外に荷物を置いておくサービス」を指す言葉が、トランクルームのほかに少なくとも6つあります。それぞれの言葉が1ヶ月に何回検索されているかも合わせて、表にまとめました(2026年8月時点・ラッコキーワード調べ)。
| 呼び名 | 月間検索数 | 使われ方 |
|---|---|---|
| トランクルーム | 74,000回 | 総称として最多。3タイプ全部に使われる |
| レンタル倉庫 | 18,100回 | 大きめの倉庫を指す言い方に見えて、総称としても使われる |
| レンタルボックス | 8,100回 | 会社のサービス名にもよく入っている言い方 |
| レンタルコンテナ | 4,400回 | 屋外のコンテナ型を指す |
| 貸しコンテナ | 2,900回 | 同じく屋外のコンテナ型 |
| セルフストレージ | 1,600回 | 英語圏の総称(self storage)から来た言い方 |
| レンタル物置 | 1,300回 | 家の物置の延長の言い方 |

トランクルーム以外の6つだけでも、合計で月に3万6000回ほど検索されています。どの言い方も実際に使われているのに、指しているものはほぼ同じです。コンテナ系の2つが屋外型を指すくらいで、呼び名から中身の違いは読み取れません。
なので、呼び名の違いを覚える必要はありません。押さえる違いは2つだけです。1つは契約のかたちで、荷物の保管責任が業者と自分のどちらにあるか。もう1つは預け方のタイプで、屋内型・屋外型・宅配型のどれかです。
法律では2種類に分かれる(業者が預かる型と、場所を借りる型)
まずは契約のかたちです。呼び名が何であれ、契約は2種類に分かれます。倉庫業者が荷物を預かる型と、スペースだけを借りて自分で荷物を置く型です。分かれ目は、預けた荷物に責任を持つのが業者側か自分側か、というところです。
一般社団法人日本倉庫協会が、この2つの違いを表で公表しています。要点は次のとおりです。
| 項目 | 倉庫業者のトランクルーム | 賃貸型のトランクルーム(レンタル収納スペース) |
|---|---|---|
| 契約 | 寄託(きたく)契約=荷物を預ける契約 | 賃貸借契約=場所を借りる契約 |
| 荷物の保管責任 | 倉庫業者 | 利用者 |
| 火災保険 | 原則、倉庫業者がかける | 利用者の任意という場合が多い |
※一般社団法人日本倉庫協会「トランクルームの利用案内について」の比較表をもとに作成(2026年8月29日確認)。

倉庫業のトランクルーム(法律上の本来の意味)
法律の条文にも、トランクルームの定義があります。倉庫業法では、消費者から荷物を預かって(寄託を受けて)保管する倉庫をトランクルームと呼びます(第2条第3項)。荷物を「預かる」契約なので、保管の責任は倉庫業者の側にあります。
この型には、国の認定制度もあります。国土交通省は、定温・定湿・防塵といった施設の基準や、料金表の掲示・相談窓口の設置などの条件を満たしたものを「優良トランクルーム」として認定しています。認定を受けていない倉庫が「認定トランクルーム」「優良トランクルーム」を名乗ることは、法律で禁じられています(倉庫業法第25条の7)。
レンタル収納スペース(街で見かける多くはこちら)
一方、駅前のビルや郊外の敷地で見かける「トランクルーム」の多くは、契約の中身を見ると賃貸型です。業者はスペースを貸すだけで、荷物の出し入れも管理も利用者が自分で行います。日本倉庫協会の説明にあるとおり、原則として業者は保管責任を負いません。
「トランクルームなのに倉庫業じゃなくていいの?」という疑問が出るところですが、この型は荷物を預かる倉庫業ではなく、場所を貸す賃貸業として営まれています。協会の分け方でも「倉庫業者以外が提供する賃貸業のトランクルーム」と説明されています。
どちらが良い悪いという話ではありません。大事なのは、万一の火災や盗難のときに責任を持つのがどちらなのかを知ったうえで契約することです。保険も、業者がかけるのか自分で用意するのかを、契約前に確認しておくと安心です。
どちらの型か見分けるには
確実なのは契約書の名前です。「寄託約款」なら預かり型、「賃貸借契約書」なら賃貸型です。申し込み前の案内ページや規約でも確認できます。もう1つの手がかりは優良トランクルームマークです。認定を受けた施設は、窓口やパンフレットにこのマークを掲げています。マークがあれば預かり型と分かります。ただし認定は受けるかどうかが任意なので、マークがないから賃貸型、とまでは言えません。
屋内型・屋外型・宅配型の違い
次はもう1つの違い、預け方のタイプです。3タイプの違いを表にまとめました。
| 屋内型 | 屋外型 | 宅配型 | |
|---|---|---|---|
| 場所 | ビルの一室を仕切った部屋 | 敷地に置かれたコンテナ | 業者の倉庫(手元にはない) |
| 出し入れ | 建物に行って自分で | 車を横付けして自分で | 配送で送る・取り寄せる |
| 環境 | 外気や雨風の影響を受けにくい | 外気温・湿度の影響を受けやすい | 業者の倉庫での保管 |
| 広さ | 小さめ〜中くらい | 広め | 段ボール箱単位 |
| 向く荷物 | 衣類・本・家電 | タイヤ・アウトドア用品・大きな物 | 出し入れの少ない箱もの |

契約のかたちで言うと、屋内型と屋外型は、場所を借りて自分で出し入れする賃貸型が中心です。宅配型は、荷物を業者に渡して保管してもらう仕組みです。実際にどちらの契約かは、先ほどの「どちらの型か見分けるには」で紹介した方法で確かめられます。
屋内型(都市部の多数派)
ビルのフロアを仕切って部屋にしたタイプです。建物の中なので、雨の日でも出し入れしやすく、外気や湿気の影響を受けにくいつくりです。部屋の広さは0.5帖から数帖まで。衣類や本、書類、家電のような、温度や湿気に弱い荷物に向きます。
実際、数が多いのは屋内型です。当サイトが全国20エリアで店舗を数えたところ、タイプが分かった店だけで屋内型が902店、屋外型が298店でした(2026年8月時点)。都市部で探すと、見つかるのはまず屋内型です。
屋外型(コンテナ型)
敷地にコンテナを並べたタイプです。車を横付けして出し入れでき、部屋も広めなので、タイヤやアウトドア用品、工具のような大きくて重い物に向きます。1帖あたりの料金で比べると、屋内型より3割ほど安い金額でした(当サイト調べ・広さが分かった屋外型30室)。
知っておきたい注意もあります。国土交通省によると、動かせない状態で倉庫として使い続けるコンテナは、建築基準法上の「建築物」にあたり、本来は建築確認という手続きが必要です。これは業者側が済ませる手続きなので、気になる場合は業者に聞いてみてください。日本倉庫協会も、輸送用コンテナを使った施設では温湿度管理や換気が十分でない場合があるとして、事前の施設確認を呼びかけています。保管環境は施設ごとに違うので、見学のときに確かめておくと安心です。
宅配型(箱で送って預ける)
段ボール箱に詰めて送ると、業者の倉庫で預かってくれるタイプです。自宅から出ずに預けられて、箱単位の料金なので、少量の荷物なら月々の負担を小さくしやすいです。そのかわり、取り出すときも配送です。手元に届くまで日数がかかり、取り出しに手数料がかかるサービスもあります。頻繁に出し入れする荷物には向きません。預けている間の補償の決まりはサービスごとに違うので、申し込み前に規約で確かめてください。
どのタイプを選べばいいか
タイプ選びは、預けたい荷物から決めるのが早いです。
- 衣類・本・書類・思い出の品など、温度や湿気に弱い物 → 屋内型
- タイヤ・アウトドア用品・大型の道具など、大きくて丈夫な物 → 屋外型
- 段ボール数箱ぶんで、出し入れがほとんどない物 → 宅配型

迷ったら、いちばん傷んでほしくない荷物に合わせてタイプを決めてください。丈夫な物は屋内型にも置けますが、湿気に弱い物を屋外型に置くと、荷物が傷みやすくなります。
料金の目安を1つだけ挙げると、いちばん数が多かった2帖クラスで、真ん中の値段が月16,500円でした(当サイトが料金を確認できた367店の集計)。広さ別・地域別のくわしい相場と初期費用は、別の記事にまとめています。
お住まいの街にどんな店舗があるかは、エリア別のページで確認できます。
よくある質問
レンタル倉庫とトランクルームの違いは何ですか?
呼び名の違いがほとんどで、指しているサービスはほぼ同じです。選ぶときに見るべきなのは呼び名ではなく、屋内型・屋外型・宅配型のどのタイプかと、契約が預かり型(寄託)か賃貸型かの2点です。
屋内型と屋外型の違いは何ですか?
屋内型はビルの一室で、外気や湿気の影響を受けにくく、衣類や本に向きます。屋外型は敷地のコンテナで、車を横付けでき、広さのわりに料金が安めです。タイヤや大型の道具に向きます。
屋内型と屋外型、どちらがいいですか?
荷物で決めてください。温度や湿気に弱い物なら屋内型、大きくて丈夫な物なら屋外型です。どちらにも置ける丈夫な物だけなら、料金の安い屋外型か、通いやすい場所の屋内型かで選んで構いません。
屋外型トランクルームとは何ですか?
敷地に設置したコンテナを1室単位で借りるタイプのトランクルームです。車で乗りつけて出し入れできるのが特徴です。屋外にあるぶん外気や湿気の影響を受けやすいので、預ける荷物は選んでください。
マンションのトランクルームとは違うものですか?
別物です。マンションのトランクルームは物件に付いてくる収納設備で、その建物の住人が管理規約に沿って使います。この記事で説明したのは、物件と関係なくトランクルームの運営会社と契約して借りるサービスのほうです。
まとめ
トランクルームとは、月単位で借りて荷物を預ける収納サービスの総称です。レンタル倉庫もレンタルボックスも、指しているものはほぼ同じ。見るべき違いは、屋内型・屋外型・宅配型のタイプと、保管責任が業者側(寄託)か自分側(賃貸)かという契約の2つです。
選び方で覚えておきたいのは、「呼び名で選ばず、荷物で選ぶ」です。タイプは荷物で決まり、万一のとき誰が責任を持つかは契約で決まります。この2つを押さえたら、あとは近所にどんな店舗があるかを、料金と一緒に見比べるだけです。
